フルアルバム『Section I』
では、10月22日にリリースされたデビュー・アルバム『Section I』についてお訊ねします。各曲のクレジットを見ると、割と均等に分散されていますね。全てのメンバーが楽曲が作れるというバンドの強みを活かそうという方向性が見えますが、楽曲選考はどのようにされたのですか?Section I (amazon.co.jp)
01. Hello Mutants
02. Ex-Car
03. Section 1
04. くりかえす
05. Jigoku No Hamabe
06. Over Heaven
07. Moonlight N.M.D.
08. Sweet Home
09. a Hook
10. Greys
11. Controversial Short Stories (Suite Controversial Stories)
12. Spark Stories (Suite Controversial Stories)
13. First Session (ボーナストラック)
慶一:
全員が曲を書く、それぞれ最低2曲ずつ…と決めて「この曲がいい」と自己申告だったね。ディスカッションもあったけど、曲はスムーズに決まった。
ガイド:
論争の火花は、散らなかったわけですね(笑)。
今まではメンバーが見えないジャケでしたが、ここで5人のメンバーが全面的に出ていますね。いや、目立っているという意味では、konoreさんと岩崎さんで、男性3人はわざと背景になったような構図です(笑)。かなり意図的に思えますが、どうなんでしょう?
慶一:
ジャケットに関しては、見たまま感じたままにイメージを受け取って欲しい。まあ、意図はあるんだけど。
ガイド:
ミニアルバムでは既存ジャンルに収まらないという表現をしましたが、このアルバムではさらに突き抜けて、拡散していく感じです。バンドとして「これはやっちゃダメ」みたいな制約は全くなったかのでしょうか?
慶一:
制約はありません。ただ、各々が現在かかわってるプロジェクトと似ないようにと気を遣いました。
ミューテーションを続ける
ガイド:慶一さんが作詞作曲し、PVも公開されたオープニング曲「Hello Mutants」は、予測がつかないバンドとして啓示的な曲ではないかと深読みしてしまいます。
Hello Mutants (YouTube)
慶一:
そうかもしれません。今後もミューテーションを続けていくのでしょう。
ガイド:
タイトル曲「Section 1」は、80年代的な言い方をすれば、無国籍感があるロックでもポップにも括りにくい不思議な曲。これは岩崎さんと慶一さんが作詞共作されていますが、どんなプロセスでできたのか興味あります。
慶一:
曲は私がデモとして、このバンド用に随分初期に作ったモノです。konoreがこの曲が好きだと言ってくれたので、録音に入り、作詞をどうするか。組み合わせとして新たなプロダクトに使用しようと思い、岩崎さんに書いてもらました。それを私が部分的に修正し、最後のパートを書き足して完成となりました。