その1 犬
インドには野良犬が多い…
野良犬といえば、怖いのが狂犬病です。狂犬病は発病してしまったら致死率ほぼ100%という非常に恐ろしい病気で、水と風を恐れるという極めて特異な症状を呈し、発病後の治療法は確立されていません。世界で年間推定6万人が命を落としていますが、そのうち約2万人をインドが占めていて、約2500人で第二位の中国とパキスタンを大きく引き離しています(厚生労働省データによる)。
狂犬病を発病している犬はよだれをダラダラ流し、目がすわり、攻撃的になり手当たり次第噛みついたりします。そのような犬を見かけたらすぐに離れるようにしましょう。インドに限らず、野良犬は世界中で旅行者の脅威となることがあります。私も追っかけられたことは一度や二度ではありませんし、もはやこれまで! と戦う覚悟を決めたところ、向こうはジャレてるだけで肩透かしをくらうなんてことも…
ジャマで危険な犬は棒を持って追い払うのが良いですが、そのために常に棒を持ち歩くわけにもいきませんので、いざという時は手ごろな石を拾って投げつけるポーズをしましょう。石がなければ石を拾ったフリでも大丈夫。犬は視力が弱いので効果テキメンです!
犬に噛まれたらすぐ病院へ!
狂犬病について詳しくはこちら
検疫所サイトの狂犬病のページ
その2 旅行会社
結論からずばり言いましょう、インドには悪徳旅行社が数多く存在します! 特に悪名高いのがデリーで、多くの(不慣れな)旅行者がまず最初に足を踏み入れるデリーにはそれだけカモもハンターも多いということに他なりません。第一の関門がガンディー国際空港で、ありとあらゆる難敵から身を守らなくてはなりません。右も左もわからず不安そうにしている旅行者は絶好のカモ。親切そうなタクシー運転手などには絶対について行かないこと! 毅然と断るか立ち去るようにしましょう。
ここで押しに負けてしまうと、悪徳旅行社へ連れて行かれて法外な料金のツアーを契約させられてしまうなどの被害が続出しています。最悪の場合は身体に危害が及ぶことも。十分に注意してください。
様々な思惑が交錯するニューデリー駅前は注意して!
「そのホテルは去年なくなった」
「その切符では列車には乗れない」
「今日は○○○は休みだ」
みんなウソですので、気にせず自分の目的地を目指しましょう。大切なことは、ちゃんと下調べをしておくこと、向こうから声を掛けてきたら「怪しい」と考え、必要なければ毅然と断ることです。有名な政府系の旅行社もありますし、まともな旅行会社もたくさんあるのですから。
デリー観光開発公団(DTTDC)のホームページ
但し、DTTDCの周辺にはDTTDCを名乗るインチキ旅行社の勧誘がいますのでご注意を…
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