インド旅行で絶対に気をつけるべき５つのこと(2ページ目)

その3　リキシャー

インド旅行で必ずお世話になるのがご存知、リキシャーです。日本の人力車が語源のインド風情あふれる乗り物ですが、とにかく料金トラブルが多いので注意してください！

リキシャーは大別してオートリキシャーとサイクルリキシャーに分かれます。ここでは詳しい説明は省きますが、速くて快適なのはもちろんオートリキシャーの方で、その分料金も高めです。飾りだけ（少なくとも外国人には）の料金メーターや料金表が付いていることも多く、料金トラブルはサイクルリキシャーに比べるとやや少なめ。それでも外国人の場合はほぼ必ず上乗せの料金を提示してきますので、これはもうそういう習慣なんだと思ってしっかり料金交渉してください。

問題なのがサイクルリキシャーの方、私なりに「めんどくさ度」で4段階に分け、さらに感覚値ですが割合も示してみます。なお、リキシャーの運転手のことをリキシャーワーラーと呼びます。

• レベル1：料金の言い値も相場、着いてからも笑顔でその言い値の料金を受け取ってくれる超良心的（日本で言うところの普通の）リキシャーワーラー……絶滅危惧種
• レベル2：まず相場の数倍の料金をふっかけてくるが、交渉次第で相場近くに下げてくれて、到着後もその料金でサヨナラしてくれるリキシャーワーラー……全体の5～6割
• レベル3：交渉により相場近くの料金で行ってはくれるものの、最後にチップを要求するリキシャーワーラー……全体の3～4割
• レベル4：比較的良心的な値段で行ってくれると言うものの、最後は法外な料金を要求し、大声でケンカまでしないと引き下がらないリキシャーワーラー……全体の約1割

問題なのは言うまでもなくレベル4のリキシャーです。そのなりふり構わぬ金銭のせびり方は唖然とするほど。上り坂が多かったからと心臓を押さえてゼーゼーいいながら一芝居打つ者もいますし、警察を呼ぶぞと大声で脅してくる者までいます。こうなると習慣だからと大人の対応で済ますのも困難になるでしょう。

ここでも大切なことは毅然とした対応をとること。払うべき金額を握らせて早々に立ち去るのが良いと思います。面倒くさいから、日本円にしたら大した金額じゃないからと要求に負けてしまうのは相手を助長させるだけです。また、その結果が今に繋がっているのも事実です。

なかなか避けては通れない（なければ逆に困る）リキシャーですので、現地に着いたら速めに利用のコツを覚えましょう。ただ、ムンバイやコルカタなどタクシーが大量に走っている大都市では、あえてリキシャーに乗る必要性はないかもしれません。

その4　トイレ

インドのトイレもなかなか厄介です。いわゆる洋式も、和式に相当するものもありますが、何といっても面食らうのが、紙がないことでしょう。

インドのトイレには個室ごとに蛇口が備わっていることも多く、その傍らにはバケツと手桶が用意されています。バケツの水を手桶にすくって、これで洗うのです。こすり洗いをするのには不浄とされている左手を使います。最後に左手を洗うのにも、この水を使います。

ホテルなどでシャワーのついでに裸で入る時などは比較的楽にこなせると思いますが、通常は服を着ていますから、衣服にかかってしまったり、またビチャビチャはねたりするのを不快に感じる人は多いでしょう。

私は、せいぜい1～2週間の旅行者がこれをマスターする必要はないと思っています。手軽なウェットティッシュを日本で買って、どんな時でも必ず携帯するようにしてください。ただし、水洗式の場合は使用済みのものをトイレに捨ててはいけません。ちょっと不快ですが別袋に収めて、どこかのゴミ箱に捨てるようにしてください。

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