眺めるだけじゃない!香港の夜景がついに語り出す!
期間ごとに「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」「香港ウィンター・フェスタ、ニューイヤー・カウントダウン」「旧正月」と3回テーマが変わる。写真は「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」のもの
香港といえばおなじみ、ビクトリアピークからの「百万ドルの夜景」
「100万ドルの夜景」と称される香港の夜景。十数年前までは香港の夜景といえばビクトリアピークから眺めるのがスタンダードでした。
しかし2004年から音と光のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」が毎晩開催されはじめ、「永続的に行われている世界最大の光と音のショー」としてギネス世界記録に認定されると、香港の夜景はエンターテインメントとして知られるようになりました。
ギネスに認定された「シンフォニー・オブ・ライツ」
そんな夜景偏差値の高い香港ですが、現状満足することなく進化を続け、2014年冬には新たな挑戦を迎えました。その名も「香港パルス3Dライトショー」。日本でも東京駅のリニューアル発表などでおなじみのプロジェクション・マッピングを使用したショーで、大音量の音楽にのせて躍動する香港が立体的に映し出されます。
立体的に映し出される「躍動する香港」
機関車が駆け抜けるシーンからショーがスタート
ショーは、セピア色のフィルムの中を機関車が駆け抜けていくシーンからスタートします。これは、会場となる尖沙咀(チムサーチョイ)の香港文化センターは、かつて中国大陸へとつながる鉄道の駅があった場所だということを示しています。そんな香港の昔を振り返り、現在までの歩みを辿っていきます。
現代に近づくにつれ、トラムやフェリーなどが登場
機関車の次には「Ding Ding」と呼ばれるトラムが登場。トラムは香港で最も古い移動手段の一つで、今なお香港の風景に溶け込んでいます。その後、スターフェリーが往来し、ダブルデッカーバスが走るなど、香港ならではの乗り物が登場すると、今度は高層ビルがニョキニョキと建ち始める様が映し出され、次第に現在の香港が見えてきます。
香港での娯楽の王様・麻雀。並んだ牌の上をサイコロがダイナミックに転がります
現在に到達したところで、今度は香港カルチャーの紹介へと移ります。旅行者が香港観光の際のお目当てのひとつとする飲茶や、ハッピーバレーの競馬、世界中が注目する7人制ラグビー「香港セブンス」、香港の娯楽の代表・麻雀など、食やスポーツやアート、エンターテインメントなど、ジャンルを問わずあらゆる文化が驚きのプレゼンテーションで紹介されていきます。
最後は「HART BEAT HONG KONG」の文字が音楽に合わせて躍りだし、会場一帯がビートに包まれ、まるでクラブ状態に!
手がけるのは世界的な敏腕クリエイター
最後はビートにのせて「HEART BEAT HONG KONG」の文字が躍る!
このショーを手がけるのは、リチャード・リンゼイ氏。2008年の北京オリンピック開会式では、中国を代表する映画監督・張芸謀(チャン・イーモウ)氏とコラボレーションした映像で話題になったことでもおなじみの敏腕クリエイターで、ほかにも2010年の上海万博、2010年バンクーバー冬季オリンピックなど、世界的なイベントを手がけています。
時期ごとに異なるテーマが見逃せない!
躍動感ある幾何学模様。アートな要素も強い
2014年10月29日から始まったこのショーは、時期によってテーマが設けられています。初回は「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」でした。11月19日から12月31日は「香港ウィンター・フェスタ、ニューイヤー・カウントダウン」、2月14日から3月1日は「旧正月」となる予定。来年の開催は未定とのことなので、この冬しか会えないかもしれないショーをお見逃しなく!
時計台も連動してライトアップ!
<DATA>
■香港パルス3Dライトショー
会場:香港文化センター前広場
最寄り駅:地下鉄「尖沙咀(チムサーチョイ)」駅から徒歩5分。スターフェリー尖沙咀(チムサーチョイ)」乗り場から徒歩すぐ
時間:20:30、21:00、21:30、22:00(各15分)
料金:無料