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光のふしぎ、未知の輝きに迫る!「ヒカリ展」(3ページ目)

東京・上野公園内の国立科学博物館で、2015年2月22日まで、「ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!」が開催中。オーロラの3D映像、世界初公開の遺伝子組み換え技術でつくられた光る花、宝石としてもおなじみのルビーやオパールなどの蛍光鉱物、といった美しい展示も多い特別展です。

執筆者:厚東 宏枝

ヒカリ展では「遺伝子組み換え技術と光」にも注目!

トレニア(夏スミレ)

トレニア(夏スミレ)


遺伝子組み換え技術は、医療や農作物で話題になりますが、ヒカリ展では、この遺伝子組み換え技術を利用した、世界初公開の「光る花」と「光るカイコ」の展示が注目されています。
世界初公開undefined発光するトレニア

青色LEDで蛍光たんぱく質が光る


世界初公開となる「光る花」は、トレニアという植物で、海洋プランクトンから採取した黄緑色蛍光たんぱく質を植物細胞に蓄積させることで、花びらや、おしべ、めしべの部分を中心に透明感のある光を放っています。

黄緑色蛍光たんぱく質は、青色光のエネルギーをうけて、黄緑色の蛍光を発生しますが、ヒカリ展では、青色LEDに青色をカットするフィルターをかけて本来の蛍光を見せています。
蛍光たんぱく質を持つ海洋プランクトン

遺伝子組み換えに利用した海洋プランクトン


下の写真は、光るシルクと、そのシルクで織られた布の舞台衣装です。カイコは、遺伝学の分野で100年以上も研究され、成果を上げているそうです。光るシルクは、カイコにクラゲの緑色蛍光たんぱく質や、サンゴの赤やオレンジの蛍光たんぱく質が組み込まれており、自然光のもとでも、薄く色がついて見えます。
光る繭(まゆ)と絹糸

蛍光たんぱく質の種類によって色のバリエーションもある、光る繭(まゆ)と絹糸


光るシルクで作った舞台衣装

光るシルクで作った舞台衣装


出口近くにある、光るマユを使った「コクーンツリー」では、青いイルミネーションが使用されていますが、中央に青色の光をカットするフィルターがあり、フィルターを通して見ると緑色やオレンジ色の蛍光が見られます。
コクーンツリー

光るマユをつかったコクーンツリー


この他にも、光る魚や光合成の仕組みを見せる展示など、盛りだくさんです。美しい光を体感してみてはいかがでしょうか。

<DATA>
「ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!」
日時:開催中~2015年2月22日(日)
休館日:毎週月曜日(12月22日、1月5日は開館、翌火曜日休館)、12月28日~1月1日
場所:国立科学博物館(東京・上野公園)
開場時間:午前9時~午後17時※金曜日は午後8時まで
入場料:当日券 大人1600円、小・中・高校生 600円、
※金曜日は午後17時~20時まで男女問わず2名で2000円の「金曜限定ペア得ナイト券」が販売されています。(会場での当日販売のみ)
サイト :http://hikari.exhn.jp/


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