「会社員でいること」には、それなりのメリットがある

副業にチカラを入れすぎると本末顛倒になることも……

副業にチカラを入れすぎると本末顛倒になることも……

副業でそれなりに稼げるようになると、会社員でいることをわずらわしく思う日が来るかもしれません。

しかし日頃は意識しないかもしれませんが、会社員には社会保障や福利厚生などメリットがたくさんあります。独立・起業を目指すのでなければ、本業を最優先にしてきちんと両立することを忘れてはいけません。

バランスの取り方について、副業のカリスマ中野貴利人さんに引き続き教えていただきます。(第4回目のインタビュー『職歴はカンケイなし!ネット副業で成功できる人の条件』から続きます)

あくまで本業を優先。副業は内密に

――最初から独立を目指していたのですか?

中野貴利人さん
 そんなことはありません。むしろ会社は辞めたくありませんでした。実は、上司に「起業したいが、会社は辞めたくない」と相談したんです。前例がなかったため、当時の上司は関係各所との調整に動いてくれました。結果的に「本業に支障がない範囲であれば問題はないが、会社としては公式に認めるわけにもいかない」とのことで、「この件は聞かなかったことにする」と言われます。これは事実上の黙認であり、忙しい中サポートしていただいた上司には今でも感謝しています。しかしながら、会社員のまま法人化しようとしたのですが、自分の実力不足でビジネスにするには副業のままでは時間的に難しいことがわかり泣く泣く断念したんです。

――本業と両立させるのは難しいですよね?

中野 副業である以上、本業をいままで通りするのは大前提です。会社に迷惑をかけてはいけません。起業するつもりがないのだったら、特に慎重になる必要があります。基本的には副業をしている、稼いでいるということはバラさないほうがいいと思います。話してもメリットは何もありませんし、逆に嫉妬を買ったりしてわずらわしいだけですから。

副業は本業と自分との関係で選ぶ

本業でできなかったことにチャレンジをするのも良い

本業でできなかったことにチャレンジをするのも良い

――副業をすすめるのは、どうしてですか?

中野 本業が充実して、給料が見合っていればそれがベストです。しかし、給料はもちろん、やりがい、社会貢献、時間など様々な角度から見て不満がないという人は少数派です。特にお金の面では、納得できていない人が多いはずです。だったら副業をやって収入を増やせば、大きな問題が1つ解決できてしまいます。

ただ副業は本業ではないだけに「楽しい!好き!」と思えなければ続きません。私自身もそうでしたが、最初の約1年間は平日も出社前と帰宅後、土日はフル稼働で作業をしても無収入でしたから。

――副業はどうやって選んだらいいのでしょう?

中野
 基本的には、本業が好きな人は本業に関連した仕事、本業は生活のためにしているけれど本当は違うことをしたかったという人には、本当はやりたかったことなど本業とはまったく別の仕事がいいのではないかとアドバイスしています。というのも、副業をしている人たちの話を聞いてみると、ただ収入を得るためだけでなく、本業ではかなえることができない達成感や楽しさをモチベーションにしている人が多いのです。副業をすることで、逆にストレス発散になってリフレッシュできるような仕事が見つけられるといいですね。

★次回は最終回、これからネット副業を始める人へのアドバイスをうかがいます。

過去のインタビューはコチラ
第1回 副業のカリスマも手取り18万円の会社員だった!
第2回 お金が足りない!危機感が副業成功への第一歩
第3回 カリスマが語る副業で稼げる人、稼げない人の違い

教えてくれたのは……
中野貴利人(なかの きりと)さん

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1981年生まれ。株式会社ネットピコ代表取締役。2005年から副業でアフィリエイトを開始。2007年に本業を辞めて独立。副業をテーマにしたサイトが、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」やTBS「がっちりマンデー」などで話題に。著書に『ど素人でも稼げるネット副業の本(翔泳社)』など。

取材・文/鈴木弥生
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。