年収100万円の自由人、山崎さんの家計収支は?

月3万円の収入でも余裕があるのはナゼ?(写真はイメージです)

月3万円の収入でも余裕があるのはナゼ?(写真はイメージです)

中高一貫の名門校から東大へ進み、大手酒類メーカーの広報マンとして活躍――。そんなエリート街道から一転、“年収100万円の自由人”として生きることを選び、豊かな節約生活に突入した山崎寿人(やまさき ひさと)さん。以来、24年間無職、年間100万円生活を続けています。今回は1日の収支についてインタビューしました。以下が山崎さんのある1か月の収支です。どのように節約をしているのでしょうか?

<山崎さんのある1か月の収支一覧>

収入  3万円
パーティのカンパ  1万円
収支 食材費  2万2922円
光熱費  1万2389円
被服費  198円
通信費  1089円
交通費  589円
医療・衛生費  455円
雑費  297円
残高  2061円

月3万円の生活費、1日500円の食費でも「余裕です」

――月3万円の予算でも、残高が出ていることに驚きました。

山崎寿人さん 固定費を除いた費目を月3万円に設定しています。この生活を長年続けているので最近はすっかり慣れてしまいましたが、実はもっと絞ることも可能です。僕からすれば、必要最小限のモノを買って普通に暮らしているし、我慢している感覚もありません。節約もたいしたことはしていません。光熱費にしても、エアコンを28度に設定にする程度で、冷暖房も普通に使いますし。昨年くらいから電気料金が年々上がっていますが、LEDの照明に替えたお陰で、ここ5年くらいウチの電気代はほとんど変わってないですね。

僕としては、月3万円、年間36万円で家計を収めることが一種のゲームのようなもの。最近は慣れてきて刺激がなくなり、少々つまらなくなってしまったので、もう少しハードルをあげて、年間予算を一割減にしようかと考え中。どうすれば一番面白くなるのか、試行錯誤しています。

――“面白い”と捉えているからこそ、ストレスがないのでしょうね。家計のなかで優先順位はあるのですか?

山崎
 食べることが大好きなので、食費が最優先です。1日の予算はだいたい500円で考えていますね。使えるお金は限られているけれど、やっぱり美味しいモノが食べたい。どうにか格安食材で名店の味を再現できないかとレシピをいろいろ研究し、今ではいろんな料理が作れるようになりました。

――著書のなかでも腕前を披露されていましたね。ちなみに、1日の食事はどんな感じなのでしょう。

山崎 血糖値が高めなので、朝はグリーンスムージーのみ。昼は、ヨーグルトとバナナ。夜は好きなものを作るというスタイルです。グリーンスムージーは3日分、ヨーグルトは5日分を1度に作ります。あと、パンやピッツァ生地、麺などは、基本的に自家製です。他にも、ラー油や豆板醤、甜麺醤、ドレッシングなど、調味料類は手作りが多いですね。

――家計簿はつけていらっしゃるのですか?

山崎
 カレンダーに出費記録をつけて管理しています。ただ、頻繁に宴会が入ると途中経過がうやむやになってしまうんです。とはいえ、予算をオーバーすることはありませんね。欲しいものが出たときは、ポイントサイトなどで小遣い稼ぎをして購入しています。

ポイントやモニター、治験などで小遣い稼ぎ

――具体的にはどのような小遣い稼ぎを?

山崎 ネットのポイントサイトやアンケートサイトをはじめ、アンケートモニターとして座談会やインタビューで小遣い稼ぎをしています。以前は、クリックするだけでポイントが貰えるリードメールなどもやっていたのですが、最近はポイントの還元率が悪くなってしまったのであまりやっていません。

比較的割がいいのは、アンケートモニターや座談会、インタビューですね。また、家電量販店は、来店するだけでポイントが貰えるので、よく立ち寄ります。時々ボーナスポイントが加算されたりもするので、これだけでも年間5000円分以上のポイントが貯まるんです。

家にある鍋や包丁などの調理器具、たくさんの本やCDなどは、ほぼポイントで購入したもの。欲しいものはすべて買っちゃったので、今はポイントが余っている状態。使っていないポイントが10万円近くあるんです。本当は、毎日のスーパーで使えればいいのですが…。

時には、お金のいい治験バイトをやることもあります。血糖値が高いので糖尿系の治験や健康商品のモニターが多いです。1日1万円くらいになるので、割がいい。治験は止めておけ、という人も多いのですが、同成分のものが他社で承認済みなど、リスクが少ないものを選んでいますね。

★次回は山崎さんの1日のスケジュールについてインタビューします

教えてくれたのは…
山崎寿人(やまさき ひさと)さん
1960年生まれ。東京大学経済学部卒業後、大手飲料メーカーの広報マンとして5年にわたり活躍するが30歳で退職。その後日本新党の立ち上げにかかわり、小説家を志したことも。20年以上定職につかず、自分で豊かな生活をデザインする自由人として暮らす。著作『年収100万円の豊かな節約生活術』はベストセラーに。

取材・文/西尾英子

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