ツキを呼べる人は即断即決

ツキを呼ぶ働き方

ツキを呼ぶ働き方

収入やお金の不安から解放されるためには、どうしたらいいのでしょうか?ビジネス書のカリスマ著者である経営コンサルタントの中島孝志さんにインタビュー、収入が上がりにくい時代にサバイバルする方法についておうかがいします。(第3回から続きます)

――ツキを呼び込む人は、何が違うのでしょうか?

中島孝志さん
 仕事で認められないと、“自分は運が悪い”で片付ける人がいますが、そもそも運の善し悪しなんて、主観的な認識に過ぎません。それに、仕事で次々と結果を出し、“アイツはツイている”と言われる人は、実は、ツキを自分で招いているケースが多いのです。

いったいどういう人がツキを呼び込むのか。それは、やっかいな物事や難題を頼まれたときに、即座に「やります」「それは簡単です」と勢いよく言い切る人です。逆に、ツイていない人ほど、しかめっ面をして「それは難しいですね…」と前置きが長いのです。

「できる」ということで前向きスイッチが入る

――言い切ると、できなかったときに信用をなくしませんか?

中島 「出来ます」と宣言することで、それまで「できない、無理かも…」と思っていたことが、“どうすれば出来るのか”という前向きな思考に切り替わり、問題解決に向けてスイッチが入ります。できない理由ではなく、できる方法を必死で考えようとしますから、知恵やアイデア、行動力がわいてくる。前向きで積極的な提案が出来る人と一緒に仕事をしたいと考えるのは、誰しも同じですよね? その勢いが、ツキを呼び込むわけです。この1歩を踏み出せるかどうか。その勢いを持つことが大事なんです。

――有言実行にしてしまう、と。

中島 口癖はその人の思考モードを決定します。ですから、ポジティブな口癖を意識すれば、常に物事を解決する方向に意識が向き、突破する力がわいてきます。「いやあ、無理でしょ」「普通はできないよ」などと、できない理由を探してつらつらと述べる。こういうネガティブな口癖を持っている人は、問題解決の思考を自ら閉じているのと同じことです。

厄介なことに、こういったネガティブな口癖は、自分だけでなく、周囲の人間のツキをも下げてしまう。人材を殺し、組織を腐らせる根源になります。そういった人は、組織のなかでは士気を下げてしまいますから、いずれ排除されていきます。もちろんリスクに備えて常に策を練り、手を打つことは必要不可欠ですが、“前向きに攻めるための”リスクヘッジであることが大事です。 

そしてもうひとつ。ツイているといわれる人は、たいてい“良い人脈”の持ち主です。困った時にサッと協力者が現れる。外部の交流会などで社外人脈を作ることも大切ですが、特に若いビジネスパーソンには、社内人脈を豊かにしておくことをおススメします。

――良い社内人脈を作るには、どんな方法がありますか?

中島 社内イベントの幹事を引き受けるのが一番手っ取り早いでしょう。若い人たちは、“自分の時間をとられたくない”“そんなボランティアのようなことをしても意味がない”と、社内イベントの参加を嫌う傾向もありますが、社内人脈を作っておくことは、仕事を潤滑に進めるためには欠かせないことでもあり、メリットは多い。他部門の幹部や先輩たちと知り合いになれたり、人事や総務と親しくなれたり、外部との人脈もできる。いざというときに協力してくれる人をどれだけ持っているかは、デキるビジネスマンの条件でもあるのです。

★次回はお金持ちになるための仕事のテクニックをおうかがいします


教えてくれたのは……
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中島孝志(なかじまたかし)さん

東京都出身。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立し、経営コンサルタント・経済評論家・ジャーナリスト・作家・ビジネススクール講師として活躍。ビジネスマンのための勉強&交流会「キーマンネットワーク」「原理原則研究会(東京、名古屋、大阪、博多、札幌、新潟、出雲でほぼ毎月開催のセミナー)」を30年間にわたり主催。執筆した著書は280冊、電子書籍は100冊を超える。

取材・文/西尾英子