一人暮らし/一人暮らしの食生活

一人暮らしの食材の買い方・保存法

「食材が無駄になりやすいし、外食よりお金がかかってしまう」という声もよく聞かれる一人暮らしの自炊。でも、上手な食材のやりくりができるようになってくると、料理もきっと楽しくなるし、ご飯ももっと美味しくなるはずです。ひとりご飯でも無駄にしない食材の買い方や保存方法を紹介します。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

一人暮らしの適量を知るべし

とっても安い、大きなキャベツ。でも、食べ切れずに捨てることになるなら、最初からカットされたものを買った方がトクかも!?

とっても安い、大きなキャベツ。でも、食べ切れずに捨てることになるなら、最初からカットされたものを買った方がトクかも!?

「食材が無駄になりやすいし、外食よりお金がかかってしまう」という声もよく聞く一人暮らしの自炊。安いからと買っても、食べ切る前に悪くしてしまい、かえって損をしてしまうことが時にあります。自分の食べる量やかけられる手間、料理ができる回数など、自分のライフスタイルとそれに見合った適量を知った上で買い物をすることが大事です。

例えば、仕事が忙しい時期は割高でも少量パックのものを買ったり、時間に余裕のあるときには多めに食材を買って一手間かけて冷凍保存をしておいたり。買ったものをきちんと食べきることを意識するようにしましょう。上手な食材のやりくりができるようになってくると、料理もきっと楽しくなるし、ご飯ももっと美味しくなるはずです。ひとりご飯でも無駄にしない食材の買い方や保存方法を紹介します。

食材を無駄にしない。まとめ買いのススメ
 

まとめて買うことで、余分なものまで買ってしまったり、食材の無駄が減るというメリットがあります

まとめて買うことで、余分なものまで買ってしまったり、食材の無駄が減るというメリットがあります

あなたは普段買い物をするとき、こまめに買い物にいきますか? それとも、週に一回程度のまとめ買いをしていますか? 自炊を中心としているなら、まとめ買いは節約や食材の無駄をなくすのに効果のある方法です。

■ 回数を減らして、買いすぎを防ぐ
毎日のように買い物に行くと、特売品が目についたり、冷蔵庫に残っているものを把握しきれず、また買ってしまったり…。まとめ買いを心がけて、買い物の回数を減らすと、買いすぎを防ぐことができます。

■ 冷蔵庫の中身をメモしてGO!
まとめ買いをするときには、冷蔵庫にある食材を把握してから買い物にでかけるのがコツ。メモしてから行くと、買い忘れも買いすぎも減って、無駄のない買い物ができます。

■ 一週間分のメニューを大まかに決めて
冷蔵庫の中身を踏まえて、一週間分のメニューをざっくりと考えつつ買い物をしていきましょう。ちなみに、急なお誘いや残業などの変更に対応できなくなっても窮屈なので、献立はあくまで大ざっぱに。足りなかったときはレトルトや一品だけお惣菜を足すなどして、無理をしないのがポイントです。

ご飯・パン・お肉などの冷凍方法
 

冷凍保存はひとりご飯の強い味方。モッタイナイを減らすためにも、ぜひ活用して

冷凍保存はひとりご飯の強い味方。モッタイナイを減らすためにも、ぜひ活用して

きっかり一人分を用意するのはとても難しいことです。無駄なく買い物をしようとしても、一人分の食事では買ってきた食材が使いきれないことがあるし、何より料理そのものが余ってしまうことも。そんなときに活用したいワザが冷凍保存。半調理や調理済みのものを冷凍しておくことで、忙しいときにも短時間で簡単にご飯を準備することができます。

冷凍保存は、使う分量で小分けにし、賞味期限に関わらず、できるだけ早く行うのが基本。鮮度や味、風味が落ちていくのを遅らせるためには、できるだけ空気に触れさせないようラップやビニール、フリージングバッグ内の空気をしっかり抜くのが大切です。

また、覚えておきたいのは、冷凍をしていても、食品の鮮度は次第に落ちていくということ。美味しく食べるためにも、また安全のためにも、古くなる前に食べきるようにしましょう。

一回分ずつに小分けして冷凍するのが基本。フリージングバッグや冷凍保存専用容器を使うと便利

一回分ずつに小分けして冷凍するのが基本。フリージングバッグや冷凍保存専用容器を使うと便利

□ ご飯(米)
一食分ずつ平たくして、ラップで包み、フリージングバッグで保存。解凍するときは電子レンジで。

なお、熱いものを保存するときには、常温に冷ましてから冷凍庫へ。熱が周りの食品に影響するのを避けるためです。いったん解凍されてから、もう一度冷凍を繰り返すと、食材の傷みが早く進みます。ただし、ラップや保存バッグには熱いうちに入れるのが◎。冷める段階で水分が蒸発し、解凍したときにはパサパサになるのを避けることができます。

□ パン
食パンなら一枚ずつ、また大きなものは一回分ずつに切ってから、ラップに包んで、フリージングバッグで保存。食べるときは、凍ったままトースターで温めます。

□ 肉類
一回分に使う量を目安に小分けし、ラップに包んで、フリージングバッグで保存しましょう。できるだけ薄く、重ならないように並べます。なお、買ったときのトレイのまま保存するのはNG。トレイとラップの間に空気があるため、鮮度が早く落ちていきます。また、挽肉や細切れなどは傷みやすいので、早めに食べるか、調理した上で保存することをおすすめします。

使うときは、自然解凍で。冷蔵庫に入れて解凍し、半生程度の状態で調理に使うのがベスト。時間がないときは電子レンジを使いますが、温めすぎに注意しましょう。ラップをとり、キッチンペーパーを敷いた上にお肉を置いて、最も低いワット数で様子を見ながら加熱します。熱がむらに回らないように、回転皿の外側の方に置きましょう。

□ 葉野菜
いったん茹でてから冷凍するのが基本。電子レンジで解凍してから調理するか、スープ類などに利用するときは、凍ったまま使います。

□ 根菜
茹でたり、つぶしたり、すりおろしたりしてから冷凍。じゃがいもは茹でてからつぶしてマッシュポテトにして冷凍。大根はすりおろしてから冷凍すると、大根おろしとして使えます。

□ 調理したもの
ハンバーグや肉団子、鶏のから揚げ、餃子などの肉料理、きんぴらごぼうや切干大根、ひじきなどの煮物は、冷凍しておくと便利。

肉料理は、焼く前・揚げる前でも、焼いたあと・揚げたあとでも冷凍保存可能ですが、餃子については焼く前に冷凍し、凍ったまま焼いた方が美味しいです。煮物は一食分ずつラップに包んで、冷凍。電子レンジで解凍します。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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