Bean(カカオ豆)to Bar(板チョコレート)。つまりカカオ豆の選別、焙煎の段階からチョコレートになるまでのすべての工程を作り手が手がけたチョコレートのことを、ビーントゥバーチョコレート、と呼びます。
日本では、比較的小規模でカカオ豆からチョコレートを作る「ビーントゥバー」チョコレート専門店が色々とあり、国内で多くのショップがオープンし、すでに注目が集まっています。
そんなムーブメントの中、今年は11月に、清里にBean to Bar工房ができました。
清里にあるBean to Bar 工房
アルチザン パレ ド オールは、清里高原にあります。 チョコレート工房、ブティック、テラスカフェからなるこの場所。ヨーロッパの山岳リゾートに似た冷涼な空気が、カカオ豆の保管やチョコレートのエイジング(熟成)にも適しているそうです。工房での作業
アルチザン パレ ド オールの中心は、アトリエです。作業が行われる日に尋ねました。「カカオのアトリエ」と呼ばれるこの場所には、チョコレート作りのための機材が並んでいます。
カカオ豆の産地、ロットごとに焙煎(ロースト)が行われます。 ローストされたカカオ豆は「ウィノワー」という機械で細かく砕かれて皮がはずされ「カカオニブ」になります。出来たてのカカオニブは香り高く、この後、さらに細かくすりつぶされていきます。
この後、カカオニブはさらに粒子を細かくするための機械を通り、カカオ豆に含まれるカカオバターによりペースト状になり、砂糖などを加え、約8時間コンチング(チョコレートが練られる工程)。 チョコレートが出来ます。出来たての香り高いチョコレートは、テンパリング(調温作業)の工程を経て、チョコレート型に入れられ、型抜き後は、エイジング(熟成)され・・・
チョコレートになります。これはベトナム産カカオから作られたチョコレートのタブレット。独特のフルーティな酸味です。
※このブランドの一部のチョコレートのみ、この工房で作られています。また、作業が行われる日は限られており、工房内は見られません。