アート・美術展/アーティストはどういう人?

機械仕掛けで現代を表現、タムラサトルさんのアート(2ページ目)

アート作品をつくる人=アーティストとは、どういう人なのでしょうか。いま生きているアーティスト、つまり現代美術のアーティストに直撃し、制作や作品の背景、アーティストの生きかたについて話を聞いてみましょう。今回は動く立体作品をつくるタムラサトルさんが登場。全国各地の美術館やアートイベントに引っ張りだこのタムラさんはどういう人なのでしょうか?

藤田 千彩

執筆者:藤田 千彩

アートガイド

タムラ作品の特徴

タムラ作品は動くだけではありません。光ったりもします。この《100の白熱灯のための接点#2》は、「スイッチがONになると電気が点く」という仕組みを応用した、大掛かりなインスタレーションです。

《100の白熱灯のための接点#2》(2014年栃木県立美術館個展での展示風景)

《100の白熱灯のための接点#2》(2014年栃木県立美術館個展での展示風景)


 
「ひとつの作品でバリエーションをつくると、あるときまったく違うことをしたくなります。動くものばかりつくっていると、明滅するものをつくろう、と思ったのがこの《接点》のシリーズです」。

写真左側にある円状のものがスイッチとなっており、ON状態になると右側にある白熱灯が灯ります。白熱灯の数そして光の強さは、無意識に引きつけられてしまいます。


展覧会でもアートフェアでも

作品の前のタムラサトルさん

作品の前のタムラサトルさん


 
2014年11月現在、タムラさんは川崎市岡本太郎美術館の開館15周年記念展 「TARO賞の作家II」に出品しています。こうした美術館での展覧会だけでなく、アートイベントでも作品を発表しています。

またここ数年は、海外のアートフェアにも出し、海外のコレクターやアートファンがタムラさんの作品を買っています。


■今後のスケジュール
「実は、来年2015年は展覧会の予定が今のところ無し。大きな美術館でも小さなアートスペースでも、展示してほしいと急に言われても対応する自信はありますよ、ええ」。

■プロフィール
タムラサトル
1972年栃木県生まれ、1995年 筑波大学 芸術専門学群 総合造形卒業。
国内外の美術館・ギャラリーで、立体・映像を中心としたアート作品を発表している。
http://www.tamurasatoru.com/

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