アート・美術展/アート・美術展関連情報

独自のサービスが魅力 横浜美術館

日経新聞の調査で「実力」1位となった横浜美術館。目を引く企画展や「アーティスト・イン・ミュージアム」「ミュージアム・フェスタ」など独自の取り組みやサービスをご紹介します。

執筆者:橋本 誠

文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)

「実力」最高ランクの横浜美術館

2006年10月14日(土)付の日本経済新聞で、全国の主要公立美術館を格付けする「美術館の実力調査」の結果が発表されました。学芸・企画力(展覧会や収蔵品の充実度)、運営力(運営の安定度)、地域貢献力(学校や商業施設との連携)の3点から日本経済新聞社が総合評価をしたものです。

この「実力調査」で地域貢献力トップ、偏差値総合1位と最高ランクに輝いたのが今回ご紹介する横浜美術館(神奈川県横浜市)です。数字ばかりが評価の全てではないとは思いますが、横浜美術館は実際に様々な興味深い取り組みを行っています。早速ご紹介していきましょう。

横浜の文化活動の拠点として機能

横浜美術館
1989年に開館した横浜美術館はみなとみらい21地区の中心部に立地。故・丹下健三設計による建築が特徴的
横浜美術館は、1989年3月に横浜博覧会(YOKOHAMA EXOTIC SHOWCASE '89)の施設として開設され、同年11月3日に開館した美術館です。

建物は東京都庁などを手がけている故・丹下健三による設計で、エントランスホールを中心に左右対称となっている構造が特徴的。みなとみらい21地区に建設された最初期の建物であるということもあり、開館当時から横浜市の文化活動の拠点機能を担ってきました。

収蔵作品は19世紀後半以降の美術作品が中心で、ダリ、マグリット、ミロなどシュルレアリスム系作家の作品、幕末・明治以来の横浜にゆかりの深い作家の作品、写真作品などが充実。これらの収蔵作品を紹介する「横浜美術館コレクション展」を年3回、企画展を年4回開催しています。

また、展覧会などを通して美術作品を「みる」だけではなく、「つくる」「まなぶ」といった体験の提供と連携を基本方針として掲げ、創作体験の場として「市民のアトリエ」「子どものアトリエ」を設けて継続的にワークショップのプログラムを実施したり、「美術情報センター」では国内外の多彩な美術図書やビデオ作品などを公開しています。

展覧会を見て楽しむだけでなく、よりたくさんの関連する知識・情報を集めたり、ご自身でも手を動かして何か作ってみたいという方にはぴったりの美術館です。



【横浜美術館】
■開館時間 10:00~18:00
 ※企画展開催中の金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前)
■休館日  毎週木曜日(祝日を除く)
 ※木曜日に祝日開館した場合はその翌日、年末年始(2006年12月29日~2007年1月1日)
■所在地  神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
■電話番号 045-221-0300(代表)
■URL    http://www.yaf.or.jp/yma/
■アクセス
JR線・横浜市営地下鉄「桜木町駅」下車、「動く歩道」を利用で徒歩10分
みなとみらい線「みなとみらい駅」下車、「美術館口」より徒歩3分
■地図   Yahoo!地図情報

次のページでは、特徴的な企画展と事業をご紹介!
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