ナポリの現代アート美術館「マードレ(MADRE)」って?

PortaMADRE

正面の黄色い建物とコーデしている美術館MADREの玄関ドア (c)Ewa Kawamura
 

MADREfacciata

MADREのファサード (c)Ewa Kawamura

ナポリの現代アート専門のドンナレジーナ現代美術館(Museo d'arte contemporanea Donnaregina)は、「マードレ(MADRE)」という通称で、旧市街に2005年にオープンしました。大聖堂から徒歩5分、国立考古学博物館からも5分という、有名スポットからも近い便利な立地です。名の由来となった聖マリア・ドンナレジーナ教会(Chiesa di Santa Maria Donnaregina vecchia)がすぐ近くにあります。

MADREcortile

MADREの中庭 (c)Ewa Kawamura

建物の右隣りあるこの教会は、ゴシック様式ですが、美術館の一部の窓からは、18世紀の建築家フェルディナンド・サンフェリーチェのデザインした妖艶で素晴らしいバロック様式の回廊部分が垣間見えます。また反対方向の窓からは、ナポリの下町らしい建物の壁や洗濯物も目に飛びこみ、現代アート美術館であるために、内部とギャップのある窓の外の景色までもが、急にアートに見えてきてしまいそうです。 美術館の中庭部分には、時期によっては面白いインスタレーションが展示されていることも。

ナポリらしい作品と世界的アーティストの共演!

Ave ovo

フランチェスコ・クレメンテによる壁画「Ab Ovo」(c)Ewa Kawamura

Cavallo

美術館屋上にあるミンモ・パラディーノ作「馬」 (c)Ewa Kawamura

マードレは、2005年の開館に合わせ、内外の有名アーティストが特別に制作した作品が並ぶ常設展と、期間限定の企画展で構成されています。常設展の目玉は、ナポリ生まれの画家フランチェスコ・クレメンテ(1952-)による壁画「Ab Ovo」。ナポリの下町の生活をテーマにした、2層の壁画とマヨルカ焼きのカラフルなタイルのコーディネートが素晴らしいです。ナポリと縁の深い大御所アーティスト、ミンモ・パラディーノ(1948-)の彫刻「馬」や、詩人で彫刻家のルチアーノ・ファブロ(1936-2007)によるナポリの守護聖人に因んだ「サン・ジェンナーロの空」は、ナポリ好きにとって、とくに味わいの深い作品となるでしょう。

Scribbles

ソル・ルウィット作「Scribbles」 (c)Ewa Kawamura

世界的アーティストでは、ジェフ・クーンズ(1955-)、アニッシュ・カプーア (1954-)、リチャード・ロング(1945-)、イアニス・クネリス(1936-)、ソル・ルウィット(1928-2007)らの作品が、常設展示になっています。美術館の建物そのものは、19世紀の建物のリノベーションですが、2007年に拡張された展示室は、ポルトガルの有名建築家アルヴァロ・シザが手掛けています。

pasta di mandorla

ミュージアム・カフェの手作りアーモンドクッキー (c)Ewa Kawamura

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MADRE(ドンナレジーナ現代美術館、通称マードレ)
見学時間:10:00~19:30(火・日を除く月~土)、10:00~20:00(日)
休館日:火曜日
住所: Via Settembrini 79, 80139 Napoli
TEL:+39.081.193.13.016
アクセス:地下鉄カヴール(Cavour)駅より徒歩5分


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