今回はいつもと趣をかえて「ティム・バートンの世界」の秘密を探りつつ、関連作品と新作映画『ビッグ・アイズ』に繋がるティム・バートン特集をお届けします。
「ティム・バートンの世界」を見てきた!
映画界の奇才はアートの世界でも奇才であった!ティム・バートンのアート作品を集めた「Tim Burton展」が初めて公開されたのは2009年11月ニューヨーク近代美術館(MOMA)でした。なんと来場者数80万人!大成功をおさめたこの「Tim Burton展」はその後数か国を巡回していずれも大成功を収めましたが、2014年新たに「ティム・バートンの世界」として、プラハを皮切りに 世界ツアーとしてスタート。そして日本に上陸したのです。初日は11月1日、すでに見た方もいらっしゃるでしょうが、未見の方、行こうかどうしようか……と迷っている方の為に「ティム・バートンの世界」の一部と来日会見、そして新作映画『ビッグ・アイズ』の情報をお届けします。
海外での「Tim Burton展」では公開されなかった作品150点を含む約500作品が展示されている「ティム・バートンの世界」は、テーマ・モチーフ・プロジェクトごとに分けて展示されています。では「ティム・バートンの世界」に入っていきましょう!
ティム・バートンの描く物体は、人間でもどこかいびつで整っていないところがいいですね。ちょっと変、でも愛嬌があるので人は惹きつけられる。そんな愛すべきキャラクターがたくさん並んでいて、ファンなら胸の高鳴りを抑えきれないでしょう。
モノクロのイラストからもドラマを立ち上げることができるのがバートン監督の素晴らしさですが、カラーになるとその色彩感覚にウットリ。原色使いが多く、一見、どぎつい印象もあるのですが、色の組み合わせや発色が美しいので、目に優しいのです。
アウトサイダーへの優しい眼差しも忘れてはいけない魅力ですね。みんなの人気者とは対極にある日陰に住む人々の中に汚れのない美しさを見い出し、光をあてるバートン監督の愛情深さがアート作品やイラストの中にも込められています。
大満足で美術館を終えるとそこはお土産ショップ。ここもまたティム・バートンの世界満載で、お菓子からフィギュア、Tシャツにポストカードと満載。もちろん今回の「ティム・バートンの世界」の公式カタログも販売しています。
「ティム・バートンの世界」
2014年11月1日~2015年1月4日まで(会期中は無休)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館11時~22時(土日祝日は23時まで)※最終入館は閉館の30分前
オフィシャルHP:www.tim-burton.jp/
This exhibition is organized by Jenny He, Independent Curator, in collaboration with Tim Burton Productions.
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