サロン・デュ・ショコラ2016の見どころを解説!
今年もSalon du Chocolat Paris(サロン・デュ・ショコラ パリ)へ行ってきました。会期は2014年10月29日から11月2日まで。この世界最大級のチョコレートのイベントは、1995年にパリで始まり、今年は開催20回目のアニバーサリーとなりました。
会場はメトロ12番線Porte de Versaille駅を降りてすぐ。駅から地上に出てぐるりと見回すとこんな大きな表示が目につきます。会場となるParc des Exposition de la Porte de Versailles(ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場)の中では、終日チョコレートのセミナーやショーの他、世界中からチョコレートが一堂に集まり、会場は連日大盛況。チョコレートを心ゆくまで楽しむことができます。
WEBサイト:http://www.salonduchocolat.fr
関係者など招待状を持っている方のみ入場できる前日の前夜祭のステージでは、ファッションショーなどが行われます。人気ショコラティエのチョコレートを使ったドレスが披露されました。
チョコレートのドレスをまとったダンサーやモデルたちが音楽とともに次々とステージへ。華やかです!
今年は“chocolat patrimoine universel”として、チョコレートの文化、歴史を伝える約30ブランドによる展示の他、世界各国から200ブランド以上のブースが登場しました。その中から日本からの出店ブランドを、写真を中心にしてレポートしますね。
●「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」「CACAO HUNTERS」(このページです)
●「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」「エス・コヤマ」「ル ショコラ ドゥ アッシュ」
●「トーキョーチョコレート」 日本初出店ブランド
ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ
毎年私は、パリの会場でテオブロマの土屋シェフにお会いするのがとても楽しみです!20回目のアニバーサリーにあたり、主催者サイドから是非と歓迎され、例年よりも広いブースでご出店されたテオブロマさん。土屋シェフはフランス人シェフたちと気さくにお話したり、フランス人のお客さまに話しかけられたり、日本からのファンと楽しくお写真を撮ったり。パリでも自然体の土屋シェフです。
ブースには美味しそうなショコラがずらり!「柚子&ゴマ」のボンボンショコラ、甘納豆の2種のチョコレートコーティング、きなこのトリュフ、日本酒+抹茶のトリュフなどなど、和素材を使った新しいショコラたちに、注目が集まっていました。
あまりにもイラストが可愛らしくて、写真を撮ってしまいました!このネコとウサギのイラストは、ファンの方はご存じのとおりテオブロマのタブレットのデザインです。思わず引き寄せられてしまうような、美味しそうで楽しいテオブロマのブースでした。
CACAO HUNTERS
カカオハンターの小方真弓さんにもお会いしましたよ!コロンビアからのご出展ですが、日本ではお馴染みのカカオハンター、小方真弓さん。素敵な笑顔でチョコレートの魅力をお客さまにご説明されていました。私がこちらのチョコレートが好きなのは、風味のイメージを色で表している点です。
赤は「シエラネバダ64%」赤いフルーツやレーズン、赤ワインのような香り。黄色は「アラウカ70%」黄色の柑橘、そして蜂蜜のようなアロマ。紫は「シアラネバダ52%」レーズンやミルクのような香り。緑は「トゥマコ70%」ウッディ、スパイシー。チョコレートらしい香り。とてもわかりやすいのです。
コロンビアのカカオのコンテストで「金のカカオ賞」、つまりチャンピオンとなったBoyaca(ボヤカ)という地域のカカオを使って作ったチョコレート。Boyacaのカカオにはよいポテンシャルがあり、それをパリ市場にあわせ、しっかりと焙煎して作ったというスペシャルなエディション。限られた量を開発するため、限定生産となり、シリアルナンバーがついています。
いつまでもカカオやチョコレートのお話をしていたくなってしまう、小方さんのブースでした。
>>次のページでは「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」「エス・コヤマ」「ル ショコラ ドゥ アッシュ」をご紹介します。