第1位 朝比奈切通し

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幽玄の趣を感じさせる朝比奈切通し(撮影:宮本毅)

最後に、鎌倉隠れスポットとして観光客がほとんど訪れることのない「朝比奈切通し」をおススメしたいと思います。「朝夷奈切通し」とも呼ばれるこの切通しは鎌倉七口のひとつで、鎌倉三代執権、北条泰時が作らせたとされています。北条泰時は1221年に後鳥羽上皇と鎌倉幕府との間に起った承久の乱の総大将となった人物で、初代六波羅探題に任命されたり、1232年に武士として初めての法律である「御成敗式目」を作ったりと、歴史にその名を刻みました。

 

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ハイキングをする格好で行きましょう(撮影:宮本毅)

さて朝比奈切通しですが、鎌倉駅から金沢八景行きのバスに乗って、「十二所神社」(手前に「十二所」という似たような名前の停留所がありますので注意してください)で下車して、案内に従って住宅街を進んでください。しばらく行くと文明社会からは隔絶された古道が出てきます。両側に切り立つ切通しや清水の落ちる音が涼しげな滝、馬の通行を阻む置石、ぬかるんだ地面さえも幽玄の趣を感じさせてくれます。

 

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朝比奈切通しの頂上付近には、岩壁に掘られたお地蔵様が(撮影:宮本毅)

一番高いところを過ぎると、雰囲気がまた変わります。途中にある熊野神社に寄るのもよいでしょう。高速道路の高架下をくぐり、車通りの多い幹線道路に出た後は右に行くとすぐのところに「朝比奈」のバス停があります。そこから金沢八景駅まで行くことができます。金沢八景から逆コースをたどってみてもいいかもしれませんね。

 

1日でまわりたい人のためのオススメコース

このコースを1日でまわるのはかなり大変です。化粧坂切通し・朝比奈切通し・安国論寺がそれぞれとても離れているので、正直1日では厳しいです。

もしどうしても1日でまわりたいのであれば、とても残念ですが安国論寺を捨てるしかありません。その場合はまず北鎌倉をスタート地点にします。

午前中に円覚寺→徒歩で化粧坂切通しへ→建長寺まで戻ってバス→鶴岡八幡宮をまわり、お昼は小町通りで生シラス丼を食べます。

午後には「鎌倉霊園正門前大刀洗」行きまたは「金沢八景駅」行きのバスに乗って「十二所神社」(「十二所」ではありません!その次のバス停です!)で下車して朝比奈切通しへ。朝比奈切通しの峠を越えて反対側に抜け、バスに乗って金沢八景駅へ。大変ですがなんとか夕方の列車には乗れると思います。

ちなみに安国論寺へは、JR鎌倉駅東口のバス停から「新逗子駅」行きまたは「緑ヶ丘入口」行きのバスに乗り、「名越」で下車して徒歩4分ほどです。勇気があればバスで鎌倉~名越間を往復して、上のルートに組み入れてみてください。あるいは妙法寺(苔寺)や名越切通しなどを含めて、別の日に散策してもよいかもしれません。


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鶴岡八幡宮の本宮高台より由比ヶ浜方面を臨む。一の鳥居・二の鳥居・三の鳥居が一枚の写真に納まっています(撮影:岡戸秀仁さん)

学習というのは、机に向かっておこなうばかりではありません。自分で体験したことは中学受験を超えて、一生の記憶財産となることもあります。鎌倉の地を訪れたことで、歴史が大好きになり、それが他の科目に波及することだって充分考えられます。是非机を飛び出して、歴史に触れる休日をたまには過ごしてみてはいかがでしょうか。

鎌倉は歴史ある街ですが、観光地や住宅地としても人気が高い場所です。市街地に点在する神社仏閣をめぐるのもよし、少し足を延ばして切通しなどでいにしえの雰囲気を味わうもよし。一度では回りきれない魅力にあふれた土地です。受験勉強に関係のある人もない人も、是非鎌倉の魅力に触れてみてください!

【写真協力】
やぶなび sites.google.com/site/yabunavi/
鎌倉手帳 www8.plala.or.jp/bosatsu/kamakura.html
鎌倉旅の風 kazenotabi-kamakura.com/

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