第4位 円覚寺(舎利殿)

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円覚寺の入り口です。左の石塔には第八代執権、北条時宗の名が刻まれています(撮影:広沢大之助さん)

まず最初に確認なのですが、「円覚寺」は「エンカクジ」ではなく「エンガクジ」と読みます。結構、読み間違えている人が多いのです。ときどきテレビ番組などで間違えて呼ばれていたりすると、思わずツッコミを入れたくなってしまいます。

円覚寺は鎌倉五山の第二位のお寺で、臨済宗円覚寺派の大本山です。開祖は元寇襲来のときの第八代執権、北条時宗です。北条時宗は、戦死した日本軍の兵士(御家人)だけでなく、敵であった元軍の兵士や、元軍と共に襲来した高麗(現在の朝鮮のことです。高麗人参で有名ですね)軍の兵士も含めた、元寇全体の戦没者の霊を慰めるために、このお寺を建てました。本尊は釈迦如来像、入って左奥には国宝の円覚寺舎利殿があり、まさに中学受験に出てくる知識の宝庫です。

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国宝の円覚寺舎利殿。中に入ることはできません(撮影:広沢大之助さん)

ちなみに「舎利」とはお骨のことを指します。もともとは釈迦の骨を指した言葉ですが、今ではいろいろな使われ方をしています。白いものという意味から、お米のことを「しゃり」と呼んだりもしますね。また盆栽で、幹が枯れて白くなった部分を「舎利」と呼びます。こうした豆知識があると、神社仏閣めぐりにも深みが増しますね。

 


第3位 化粧坂(けわいざか)切通し

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化粧坂切通し。あっという間に終わってしまいますので、のぼりをおススメします(撮影:岡戸秀仁さん)

鎌倉に行ったら「切通し」を見ないと始まりません!まだ一度も見たことがないという人は、是非観光コースに入れてください。

では一体、切通しとはなんでしょうか。源頼朝が鎌倉の地に幕府を置いたのは、北・東・西の三方を山に、一方(南)を海(由比ヶ浜)に囲まれ、守りやすかったからです。鎌倉幕府はさらに敵から鎌倉の地を守るため、山の一部を切り開いて狭い街道を作りました。これが切通しと呼ばれるものです。

鎌倉には化粧坂の他に、極楽寺坂・大仏坂・朝夷奈・名越・巨福呂坂(こぶころざか)・亀ヶ谷坂(かめがやつざか)切通しの六つがあり、これらを総称して「鎌倉七口」と呼んでいます。このうち巨福呂坂切通しと極楽寺坂切通しは完全に車道となってしまい、往時の面影はありません。

化粧坂切通しは建長寺方面から源氏山公園や銭洗い弁天方面に行く途中にあります。北鎌倉の駅から浄智寺を経由して葛原岡ハイキングコースから化粧坂に入るルートもあるのですが、私は断然、建長寺の方から亀ヶ谷坂切通しを経由して行くルートをおススメします。

この化粧坂切通しは、かの新田義貞が1333年の鎌倉攻めの時に、本隊を進軍させた道でした。しかしこの時は、天険の要害を誇る鎌倉を、攻め落とすことができなかったと伝えられています。


第2位 安国論寺

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なかなか渋い選択の安国論寺(撮影:広沢大之助さん)

安国論寺は日蓮宗を開いた日蓮20年間を過ごし、「立正安国論」を記した場所として有名です。また初代執権の北条時政(北条政子の父)の屋敷があった場所と言われ、また北条氏のライバルだった比企能員(ひきよしかず)が暗殺された場所としても知られています。

 

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富士見台から由比ヶ浜を臨む。天気が良ければ富士山も見ることができます(撮影:岡戸秀仁さん)

鎌倉には、あじさい寺として有名な明月院や長谷寺、竹寺として人気の報国寺など、人気のスポットがたくさんあります。そうしたメジャーどころに比べると安国論寺はマイナーなお寺です。しかし境内にある富士見台からは由比ヶ浜が一望でき、天気が良ければ富士山も見ることができます。また季節ごとにたくさんの花を観察できる「花寺」としても知られています。まさに通好みのお寺と言えるのではないでしょうか。

さぁいよいよ第1位の発表です!行ったことのある人、少ないんじゃないでしょうか。