東洋医学から見る麦粒腫
東洋医学の観点では、膿などが体表に現れる状態は「痰湿(たんしつ)」といいます。この痰湿は、食物から作られた水分を身体に運搬する力を持つ脾(ひ)の経絡が衰えた時に体内に余分な水分が留まることで発生し、ドロドロとした塊を作り出します。これが体表に現れたものが麦粒腫であると考えられます。こうしたことから、東洋医学の観点では麦粒腫の症状改善には食生活を始めとする生活習慣の見直しが必要であると考えることができるでしょう。
また肝(かん)のエネルギーは目の周囲を走行しており、これが停滞することで目の充血や痛みなどを引き起こします。この肝はストレスや怒りの感情の過剰により傷つけられ、熱として頭部に停滞すると考えられていることから、麦粒腫の症状改善には精神面での安定を取り戻すことも大切と言えるでしょう。
麦粒腫の症状改善に効果的なツボ
二間は身体の熱を取り去る効果があるとされる
脾のエネルギーを補い痰を排出する豊隆
肝の気を補う陽陵泉
ツボを利用した麦粒腫への対処法もぜひ試されてみてはいかがでしょうか。