企業経営のノウハウ

売上げに苦しむ店舗にこそ「清掃」が大切な理由(2ページ目)

売上が徐々に下降し始めている、常連のお客さまが減ったような気がする、客単価が下がってきた。このような店舗経営でピンチから抜け出す方法は「清潔感」を保つこと。用具のことからちょっとしたコツまで店舗と掃除にまつわる基礎の基礎を紹介します。

執筆者:植竹 剛

清掃用具もしっかりケアする

あわせて行っておきたい項目です。ケアのポイントは2つです。1つ目はお金を掛けるもの、掛けないものを決めることです。例えばモップ棒の柄の部分はしっかり力を入れても折れたり曲がったりしないものを選びましょう。反面モップ糸は糸抜けがしにくければ、安価な物でも大丈夫です。大切なことは消耗品は定期的に交換していくことです。

2つ目は清掃用具もしっかり掃除をすることです。用具が汚いと、店舗に汚れを拡散させてしまいます。これでは本末転倒です。また、雑巾類など濡れた物はしっかり乾く環境をつくることです。生乾きではこれも嫌な臭いを店内にばらまいてしまうことになります。

このためには清掃用具置き場を設定して定位置を決めてあげましょう。そしてアルバイトさんには清掃は用具の洗浄、乾しまで終わったら報告してね、と教えます。その報告後、あなたは店内外の清潔感のチェックと、用具置き場の状態確認まで行ってください。それから評価、指摘と続いていきます。

清掃用具定位置管理

定位置管理をしっかりと

店内の清掃が行き届いていないな、と感じる店舗の裏口にはかなりの確率で清掃用具がそのまま放置され、ひどい店舗ではバケツが転がっていたりします。これでは店舗側のお客さまに対する姿勢が読み取れてしまい、他でどんなに努力しても業績は今以上には向上しないでしょう。


基本の徹底

そんなことは分かってるよ、と思うことが危険です。基本の清掃を怠り、経営不振の原因も見えないまま販売促進やディスカウントなど多額の投資を先になってしまってさらに業績不振が深まるケースも少なくありません。店舗経営で困ったときはまずは基本に立ち返ることから始めましょう。出発は場を清める、つまり清掃からです。オーナー自身が一生懸命清掃をしていればアルバイトさんも同じ動きをしてくれるでしょうし、体を動かしながら考え事をすると良いアイデアが浮かんでくるはずです。
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