セアカゴケグモはどこに潜んでいる?
そしてキャンプ場で咬まれる危険性はあるの?
側溝のグレーチングから発見された
過去、セアカゴケグモに咬まれる事故の多くは公園や庭で園芸をしているときなど、ほとんどが野外での活動中に起こっています(※平成20年10月に大阪府泉南市で就寝中に唇を、25年に大阪府阪南市で就寝中に左腕上腕を咬まれたという報告もあり)。
当然のことながら、キャンプ中も咬まれる可能性はあるわけですので、一応の知識は持っていた方がよいでしょう。福岡県糸島市の真名子木の香ランドキャンプ場ではホームページ上でも注意を呼びかけています。しかしながら、セアカゴケグモは前述のとおり、特別に攻撃性が強いわけでもなく、生息数などから考えてもスズメバチなどのほうがよほど危険度が高いと思われるので、むやみに恐れる必要もないと思います。
セアカゴケグモに咬まれないためにはどうする?
自動販売機の取り出し口で咬まれた例も
また、野外に置きっぱなしなっていた長靴の中やヘルメットの中にセアカゴケグモがいて、着用の際に咬まれたという報告もあるため、そのようなものを履いたり、かぶったりする際は十分に注意しましょう。筆者は以前、キャンプ中に洗濯して干しておいたTシャツの中にハチが侵入。うっかりそれを着てしまっため、背中を複数個所さされるという文字通り痛い経験がありますので、どうぞご注意を。
もしも万が一セアカゴケグモに咬まれたら?
万が一見つけた場合はうっかり触らず、市販の殺虫剤で殺すこと。しかし注意したいのは卵です。「セアカゴケグモの卵のうは殺虫剤では死にませんので、足で踏み潰すなどしてください。死んでから割り箸などでつまんでゴミ袋へ。決して素手では触らないように。万が一クモに咬まれた場合はすみやかに病院へ。そのとき咬んだクモを殺してからビニール袋などに入れて病院に持ち込んでください。毒性のあるものかどうかを判断し、適切に処置することが可能です」(三鷹市生活環境部)
一匹見つかると周囲にはその数倍は生息している可能性が高いので、小さなお子さんがいて心配なときは、キャンプを切り上げたほうが安全でしょう。