一人暮らし/一人暮らしの食材使い切り術

一人暮らしの食材使いきり術 保存編(2ページ目)

買った食材が使う前に傷んでしまったり、作った料理が食べきれないというのは一人暮らしによくある悩み。最後までしっかりと食べきるための上手な保存のコツと、食材保存のための整理整頓術をお届けします。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド



冷蔵庫は『早く食べる順』に定位置を決める

冷蔵庫内の整理例

冷蔵庫内の定位置の例。冷蔵庫の大きさや備えておきたい食材によって変わりますので、自分の使いやすい定位置を探してみましょう

買ってきた食材は、冷蔵庫に入れれば一安心。でも、そのまま食べ忘れて、気がついたら賞味期限が大幅に過ぎていた…なんてことはないでしょうか。冷蔵庫が常にギュウギュウだったり、とりあえず買ってきたものを放り込んでいるだけだと、奥の方に入ってしまった食材に気づかずに食べ損なってしまうことがあります。

冷蔵庫の中を整理整頓することは、食材の食べきりにも大事。そのためには、『早く食べきる順』で食材の定位置を決めます。例えば、使いやすい下段・中段には毎日食べるものを、二段目には残った料理や作り置き料理を、上段には冷蔵庫内で長く保存できるものや扉に入らない調味料を、一番下の引き出しには野菜を入れる…といったように、すぐに食べた方がいいものを手や目の届きやすい場所に入れていきます。

定位置は冷蔵庫の大きさや形状によっても変わってきますので、自分が使いやすいように工夫をしてみてください。

冷蔵庫の引き出しの中は、できるだけ積み重ねない

ペットボトル収納

ペットボトルを切り、野菜室に入れておくと、立てて保存しやすくなります。立てて保存した方が食材の日持ちもよくなる場合があります

冷蔵庫の中でごちゃつきやすいのが、野菜室や冷凍庫といった引き出しになっている場所。食材をどんどん積み重ねるうちに、古い食材が奥へ奥へと入っていき、食べ切れずに悪くなってしまうことがよくあります。

引き出しの中では食材を立てて収納すると、中身が見渡しやすく、取り出しやすくもなります。仕切りなどが何もない状態だと倒れやすく使いにくいので、100円ショップなどで販売されている冷蔵庫用のプラスチックケースや、本を立てておくためのブックエンドを活用するのもおすすめです。ペットボトルをちょうどいい高さに切り、切り口をビニールテープなどでカバーして自作しても簡単です。

一人暮らし向けの冷蔵庫の場合、小さいため高さが足らず、すべて立てて入れようとするのは難しいこともありますが、できるだけ積み重ねないよう心がけましょう。

中身が見える、同じ種類の容器で保存する

保存容器

同じ形、同じ種類の保存容器を使うと、スタックでき、収納力もアップしまう

料理は一人分だけ作るのが難しく、食べきれずに残ってしまうことはよくあります。それを冷蔵庫に保存しておくとき、鍋やボウル、皿のままだと冷蔵庫の収納力を下げてしまったり、中が見渡しにくくなるので、できれば別の容器にうつすのがおすすめ。このとき、中身が見える、同じ種類で積み重ねやすい容器を用意するといいでしょう。

同じ種類の容器だと見た目がすっきりするのと同時に、冷蔵庫内で積み重ねやすく収納力がアップします。また、半透明などで中身が見えるものの方が、冷蔵庫を開けたときに「あ、これ、そろそろ食べきらなくちゃ!」と思い出せるので、食べ忘れ防止につながります。

次のページでは、急いで食べた方がいい食材や、常温保存の食材の保存のコツをお伝えします>>
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