アルマータ時代
カザフスタンは旧ソ連に属していた頃は、まだソ連内のカザフ・ソビエト社会主義共和国でした。ソ連(ロシア)でフォルムを見つけたので、他にも共産テクノもあってもおかしくないと…調べてみると、ひとつ、アルマータ(Алмата)というバンドが引っかかってきました。りんごの里という意味をもつアルマトイ (Алматы) は都市の名前で、1998年までカザフスタンの首都でした。調べてみると、ソ連時代にカザフ語であるアルマトイのロシア語読みであるアルマータと呼ばれていました。アルマータのデビュー・アルバムとなる『Путь без остановок(ノンストップの道)』は、まだソ連時代の1988年にリリースされました。バリバリのテクノポップまたはニューウェイヴではありませんが、ジャズロックをベースに共産テクノと呼んでもいい楽曲が収録されています。特に「Саулемай (サウレマィ)」のイントロからは80年代テクノポップの香りがします。
Саулемай(サウレマィ) (YouTube)
Саулемай(サウレマィ) - Live (YouTube)
このバンドの母体となったのは、アラィ(Арай)というジャズロック・バンドで、カザフスタンだけでなくソ連の女性シンガーとしても有名なローザ・ルィムバエヴァ(Роза Рымбаева)と一緒にやっていました。1980年に一緒にやっていた時代の動画ですが、なかなかかっこいい。
Солнечный свет (日光) (YouTube)