今回の日本公演のプログラムには、ご自身の振付作『リフレクションズ』も入っていますね。作品についてご紹介ください。
ミルピエ>『リフレクションズ』はカンパニーのダンサーに触発されて生まれたもので、彼らとともにつくり上げた作品でもあります。いくつかのセクションでは、私が示す方向性に沿ってダンサーたちがつくったムーヴメントもあるんですよ。ダンサーたちの親密なグループの中でのさまざまな人間関係の力学が映し出されています。バーバラ・クルーガーの舞台装置はそのダンスをベースにした主題からなっていますし、デイヴィッド・ラングの音楽は作品に雰囲気を与えてくれています。
『リフレクションズ』(C)Laurent Philippe
この秋からパリ・オペラ座の芸術監督就任が決まっています。
L.A. Dance Projectと両立していくことになりますが……。
ミルピエ>現在は主に新しいダンスを観たり、新しい音楽を聞いたりすることにほとんどの時間を割いています。そうしたなかで、舞台装置や衣裳のデザイナーを探し、観客を惹きつける新たな方法を思いついたり、今までにない上演方法について考えたり、芸術への資金提供をしたりするのです。私のこうした探求が、ふたつの活動に役立たない訳がありません。
L.A. Dance Projectは、アメリカの重要なダンス作品を上演し、また価値あるオリジナル作品を創作しながら発展し続けるでしょう。
『クインテッド』(C)Ryan Schude
初来日となるL.A. Dance Project。
日本の観客にメッセージをお願いします。
ミルピエ>日本は大好きな国であり、日本文化は私のインスピレーションにとって重要です。日本の文化やそのアーティストとコラボレーションをしたり、日本で作品を頻繁に上演できたらと願っています。『リフレクションズ』(C)Laurent Philippe