ベトナム旅行で試したい珍食材Best3!
庶民の味方、コープマート
今回みなさんにご紹介したいのは、ベトナムの珍食材。とはいっても、ベトナムではどれもポピュラーな食材で、ローカルスーパーのいたるところで購入できます。外国人には目をそむけたくなるようなものもありますが、食べてみると、「案外イケる!」と病みつきになるかもしれません。生春巻きやフォーといった、ベトナム料理の定番どころを押さえつつ、ちょっとした冒険もしてみてはいかがでしょうか。
ベトナムのローカルスーパーといえば、「Coopmart(コープマート)」が代表的です。ローカル企業最大手のスーパーチェーン店で、ホーチミンのいたるところに点在しています。食品の購入はパック売りと量り売りがあり、量り売りの場合はキロ単価で何グラム買うかを計算しなければなりません。 今回はそんなコープマートで見つけたベトナムの珍食材
3つをご紹介。どれも「庶民の味!」といったものを並べてみました。
参考記事>>>
ベトナム系ローカルスーパー「コープマート」
3位:お酒の肴に合うかも。牛と豚肉のソーセージ「スックシック ヘオ/ボー」
種類は牛と豚の2種類
一見すると、日本でもおなじみの魚肉ソーセージ。しかし、日本とは風味が異なります。ベトナムのソーセージと言えば、一般的には「牛」と「豚」風味。「おいしそう」と思う方もいるでしょう。しかし、食べてみれば分かりますが、このソーセージの匂いとクセは賛否両論。
安いのでどちらも試してほしい
一口かじれば、口の中は獣臭に包まれます。中には「酒の肴にぴったり」という人もいますが、ガイドの口には合いませんでした。ただし、ベトナムでは、子供の人気菓子の一つでもあります。スーパーをはじめ、コンビニでも手に入り、1パック(5個)で1万1000ドン(約55円)とリーズナブル。是非試してみてください。ベトナム語で「Xuc Xich HEO/BO(スックシック ヘオ/ボー)」と表記されていますが、「Heo=豚」、「Bo=牛」という意味です。
2位:ベトナム人にも苦手な人はいる。カニの漬物「バーキア」
少量ならおいしく食べられる ?!
続いてご紹介するのが、「Ba Khia(バーキア)」。淡水に棲息する小さいカニを塩漬けして発酵させた漬物の一種です。殻ごと食べられるので、食感はパリパリ。カニの身の風味もしっかりと残っています。ただし、かなり酸味があり塩辛い。匂いは独特で苦手という人も。スーパーの惣菜コーナーでは定番の食品ですが、「これが大好物!」というベトナム人にはいまだガイドも会ったことがありません。
二つ三つ、つまむ程度であれば、日本人でもおいしくいただけるはず。ただし、食べすぎには注意が必要です。100gで約1万4000ドン(約60円)です。
1位:これを食べたらベトナム通!蚕の幼虫「ニョン」
ベトナム人の間で広く親しまれている
最後はこちら。「Nhong(ニョン)」と呼ばれる食品で、外国人からはしばしばベトナムを象徴する珍食材の一つとして注目されています。実は、ニョンは蚕(カイコ)の幼虫です。ベトナムでも蚕は絹糸を作る貴重な生き物。ベトナム伝統衣装のアオザイでは、シルク生地が最高級と位置付けされているほど。
揚げれば表面はかりっとする
スーパーでは150gで約1万ドン(約50円)程度と非常にリーズナブル。ベトナム人男性はもちろん女性にも愛食家は多いです。食べ方は「煮る・揚げる・炒める」のいずれかが基本。蚕のグチャッとした食感が嫌な人は、揚げれば表面はパリッとします。ただし、中はやはりぐちゃっとしていますが……。
ヌクマムなどで炒めるのもおすすめ
写真右は炒め物。千切りにしたニラやニンジン、玉ねぎを一緒に炒め、味付けはヌクマムやヌクトゥン(ベトナムの醤油)で。蚕の柔らかな食感を楽しみつつ、ベトナムのオーソドックスな味付けをすることによって、家庭料理風に仕上げることができます。
今回紹介した珍食材は、どれも見た目は敬遠されがちです。しかし、どれも日本では食べられないものばかりなので、ベトナム旅行を機会に試してみてはいかがでしょうか。