ウォークインクローゼットだって、収納術次第で活用できる!
クローゼットの中で最もスペースをとるのが衣類。収納方法を変えれば、無理に捨てなくてもよくなります。まずは、今できることから見直していきましょう。服、バッグ、小物収納の困りごとを解決するコツ・アイデアから、使いにくいウォークインクローゼット収納スペースを活用するコツ・アイデアまで、一挙にご紹介します!【INDEX】
- 服の下の空間を無駄にしないテク
- 服のシワが気にならないテク
- 高い所でも取り出しやすくなるテク
- 押し入れを洋服収納に使うテク
- ウォークインクローゼット収納の角を活用するテク
- どこに何があるか分かるようになるテク
- ハンガーからの服滑り落ちを防ぐテク
- 小物が散らばらないテク
- バッグが型崩れしないテク
- 服が脱いだまま山盛りになるのを防ぐテク
クローゼット収納のコツ1:服の下の空間を無駄にしないテク
備え付けのクローゼットの多くは、ハンガーを掛けるパイプと上段の棚だけのI字型になっています。そこに衣類を吊るしてみると、服の裾から床にかけてポッカリと大きな空間が空くはず。そのスペースこそが、収納量を増やす絶好の場所。ここを使いきるのが最大のポイントです。 クローゼットの奥行きは55cm前後。そこに引き出しケースを置いて、奥行きを有効に使いきります。ハンガー掛けで吊るせる服の数には限界があるので、衣類をたたむことで収納できる数を増やします。さらに、1ケースでも多く引き出しを置きたい場合には、吊るす服を丈の長さ順で並べるのがおすすめです。あるいは、ブランコ状のパーツを使えば、上下2段に分けられるので収納量が2倍に増えます。
クローゼット収納のコツ2:服のシワが気にならないテク
ハンガー掛けにしていても、ぎゅうぎゅう詰めこめばシワになったり型崩れしたりします。手軽だからといって、たためる服までハンガーに掛けて収納していませんか? たたんでもいい服は、引き出しの方へ移動させましょう。その際に気をつけたいのはたたみ方。引き出しケースにしまったときの完成形は、上から見た時に服の色柄が分かるように、立ててしまった状態にすることです。イメージとしては、本の背表紙が並んでいるといった様子。その仕上がりを頭に入れて、服を四角い形にたたんでいきます。 身頃の中央に折りジワが残らないように、最初に身頃の両サイドを中央に向けて折りたたんで、長方形にしてから3つ折りか4つ折りにするのがコツです。ブティックでのたたみ方を真似してみましょう。
次は、高い場所、奥行のある押し入れにしまうときの収納術です。
クローゼット収納のコツ3:高い所でも取り出しやすくなるテク
ハンガー掛けと引き出しを組み合わせて収納することで、よく着る服が使いやすい状態になります。その使いやすい状態を維持するには、真冬にしか着ないコートやレジャーのときに着たい服など、出番が限られているものは分けて収納するようにします。 たとえば、クローゼットの高い所にある棚。ここは、手が届きにくい位置にあるので、普段使いのものを収納するには適していません。それでも、出し入れがしやすくないと使わなくなってしまうので、持ち手の付いた衣装ケースを使って収納します。衣装ケースを選ぶときには、キャンバスや不織布でできた軽いケースにすると安全です。クローゼット収納のコツ4:押し入れを洋服収納に使うテク
洋服をしまうスタイルとしては、クローゼット収納が適しているのですが、住まいによっては、そのクローゼットの奥行きが深すぎて上手く使えないケースがあります。たとえば、押し入れと同じように奥行きが80cmくらいの収納。ハンガー掛けの服を1列吊るすと、30cmほどのスペースが無駄に空いてしまいます。 その場合には、手前側にはハンガー掛けの服を並べて、奥の空いたスペースには、カラーボックスかオープンラックを置いて無駄なく使います。手前側にはオンシーズンの服、奥側にはオフシーズンの服をたたんで衣装ケースに入れて収納。出番の少ないバッグをしまってもOK。ハンガー掛けの服を前後に吊るすダブル使いをしたいときには、前後の服が少し重なって互い違いになります。それを計算に入れたうえで、シーズン分けして収納しましょう。
押し入れを洋服収納の場所にすると、中段に棚があるせいで丈の長い服が折れ曲がりますので、ちょっと面倒でもハンガーをもう1本足して、裾がこすれないように引っ掛けて対応します。
次はウォークインクローゼット収納にできるデッドスペースも、無駄なく使いきるテクニックです。
クローゼット収納のコツ5:ウォークインクローゼット収納の角を活用するテク
ウォークインクローゼットがあると、そのスペースの分だけ服やバッグなどが思うように収納できるような気がします。ところが、ちょっと気を緩めてしまうと、床にモノが置かれてウォークインできないといった事態になることも。特に、ハンガーパイプがL字型についているウォークインクローゼットの場合には、一見するとたくさんしまえそうですが、実は収納量があまり多くないのです。 おまけに、L字型のコーナー部分は使いにくくて、デッドスペースになりがち。それでも、無駄に残すのはもったいないので、使用頻度の低い持ち物の収納として活用します。たとえば、ボックス型の衣装ケースを置いてオフシーズンものをしまったり、スーツケース置き場にしたりします。床に置くケースは、すべてキャスター付きのものにしておくと、出し入れがラクで便利です。クローゼット収納のコツ6:どこに何があるか分かるようになるテク
せっかく収納したのに、目当ての服がすぐに見つからないようでは、手間の掛け損です。たくさんしまうことだけに注意を向けていると、隙間を見つけてそこに入るモノで埋めてしまったり、詰め込みすぎてしまったり。使うときのことを忘れがちです。 ここで大事なことは、たった1つのルールを守ること。それは、「1ケース1カテゴリー」です。たとえば、引き出しケース1段にはトップス、衣装ケース1個には冬用のニットといった具合の場所別収納。1ケースに別のカテゴリーを同居させるときには、仕切りを入れたり風呂敷のような布で包んだりして、区別できるようにします。そして、中身が分かるように、ケースの正面にラベルを貼って仕上げます。さらに、収納用の小道具を加えて、手間を掛けなくても片付く仕組みに切り替えましょう。
クローゼット収納のコツ7:ハンガーからの服滑り落ちを防ぐテク
衣類をハンガーに掛けるだけなら手軽にできるので、洗濯したらそのハンガーのままクローゼットにしまうといったスタイルもあります。ただし、洋服の素材や形状によっては、ハンガーから滑り落ちるので要注意。それに気付かないままクローゼットの奥や隅の方に、落ちた服が埋もれていることがあります。 ハンガーは、服の種類に合わせて使い分けましょう。滑らないハンガーをはじめ、大切なコートやジャケットには厚みのあるハンガー、柔らかい素材のトップスは肩幅がピタリと合うハンガーを使います。クローゼット収納のコツ8:小物が散らばらないテク
スカーフ、ベルトといったファッション小物。コーディネートの決め手として活用する人の場合は、いくつも持っていて使い分けていることでしょう。でも、使い終わったらその辺に置くといったなりゆき任せにしていると、散らかって雑然とした状態になってしまいます。 本当は大切に扱いたいアイテムなので、また使う時のことを想定して、戻しやすい方法を取り入れたいところです。衣装ケースにまとめておく、ウォールポケットやホルダーに入れる、ドア用フックに吊り下げるなど、クローゼットの中にしまうことにこだわらずに室内で保管。その日の服装に合わせて、選びやすくしておきましょう。クローゼット収納のコツ9:バッグが型崩れしないテク
バッグは形や大きさがバラバラで、マチのあるなしの違いがあって、どこにどうしまったらいいのかが分かりにくいアイテムです。おまけに数が増えたり、使った後に適当な所に置いてしまったりするうちに、バッグ同士が重なって下敷きになっていることがあります。 そもそも、コンパクトにしまおうと思っても無理があります。持ち数の分だけスペースが必要。ただし、エコバッグやマチなしのソフト素材のバッグなら、フラットな状態にしてまとめてファイルボックスに入れておくことができます。一方、マチありやしっかりした形状のバッグは、ブックエンドを使って立てて収納。大切なバッグは1点ずつ保護袋に入れて、さらに紙袋に入れておくと、高い場所でも出し入れがしやすくなります。
クローゼット収納のコツ10:服が脱いだまま山盛りになるのを防ぐテク
脱いだ服が山盛りになって、クローゼットや部屋の中がゴッチャリすることはありませんか? その山の中から引っ張り上げても、シワになっていて着られないとしたら、洗濯物のカゴに入れたほうが片付きます。また着るのだとしたら、リピート服としてすぐに着られるようにしたいものです。 たとえば、たためる衣類であれば軽くたたんでからカゴで一時保管。重ねる数を3枚程度にとどめておけば、一番下にある服でも見つけやすくて、シワも気になりません。重ねすぎだと思ったら、洗濯カゴへ移動させて枚数を減らせばOK。一方、ハンガーに掛けたい服は、ドア用フックに吊るしておくといいでしょう。その他に、ランジェリー、ソックス、タイツなど小さい衣類がグチャグチャにならない収納法をご紹介します。洋服収納に役立つアイテムは、衣替えのときに取り入れるのがおすすめです。クローゼット収納が思うようにいかなくなったら、ルールを見直しましょう。
もう打つ手がない!のではなく、まだ使えるのに収納スペースを見逃しているかもしれません。収納スペースをとことん使いきったのに衣類があふれているなら、服を持つ基準に照らし合わせてみてください。