『アラジン』製作発表記者会見レポート(2014.9.29)
ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジアプレジデントのポール・キャンドランド氏、『アラジン』日本版制作チーム代表の加藤敬二さん。特製ランプは「ずしりと重いです」と加藤さん。(C) Marino Matsushima
日本版『アラジン』はブロードウェイに続き世界最速上演!
吉田智誉樹さん 「これまで劇団四季は『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』『リトルマーメイド』の4作品でディズニーとの関係を築いてきました。今回5作目となる『アラジン』は世界最速の海外版となります。
『美女と野獣』の開幕以来、20年間で日本においては1600万人、日本人の10人に一人がディズニー・ミュージカルを観てきました。現在も東京では16年目の『ライオンキング』、今でもほぼ完売の『リトルマーメイド』、名古屋『美女と野獣』大阪『ライオンキング』と4本のディズニー・ミュージカルが上演中です。
また、今回の訳詞はかつて劇団四季に在籍し、最近は『アナと雪の女王』の訳詞を担当された高橋知伽江さんが手がけます。この作品から劇団四季の A Whole New World(新たな世界)が始まります」
ポール・キャンドランドさん 「(すべて日本語でのスピーチ)みなさま、こんにちは。本日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。ディズニーと劇団四季さんは長い間のパートナーで、日本は(ディズニー作品が)最も成功しているマーケットの一つです。それも四季さんの素敵な舞台のおかげと存じます。『ライオンキング』はノンストップロングラン16年を達成、これはブロードウェイに続く記録です。
James Monroe Iglehart as genie in ALADDIN. Photo by Cylla von Tiedemann (C)Disney
劇団四季はブロードウェイ版に続く世界で2番目という速さでの上演を決めて下さいました。これまでのショーと同じように成功することを祈っています。アメリカで生まれたアラビアの物語が日本で成功しますように。最後にシューマーカーからの劇団四季さんへの感謝を申し上げます。この舞台『アラジン』は、3つの願いだけでなく、皆さんのすべての願いをかなえてくれるでしょう(笑)」
加藤敬二さん 「今回、この作品に参加できることを光栄に思っております。日本でも大ヒットした映画がミュージカルになり、大変興奮しております。日本の多くの皆さんもそうではないでしょうか。本作でディズニーはコメディに挑戦し、成功しています。私もニューヨークで何度も観ましたが、これでもかというくらい楽しい作品に仕上がっています。その明るさをしっかり再現しながらも、日本人の心情に沿うような舞台にすべく、様々なプランを検討しています。今回は11月にオープンオーディションを予定しており、オリジナル演出家で12年に『ブック・オブ・モルモン』でトニー賞を受賞したケイシー・ニコローさんも参加する予定です。日本の演劇史の新たなページになるよう、努めて参ります」
この後、広報の方より開幕日、オーディション開催についての説明(後日劇団四季HPなどで発表されるとのことです)があり、プロモーションVTRの紹介が。2分ほどの短いVTRながら、作品の華々しさ、楽しさが伝わる内容でした。
Courtney Reed as Jasmine and Adam Jacobs as the title character in ALADDIN. Photo by Matthew Murphy (C) Disney
――今回は世界最速の『アラジン』海外公演とのことですが、上演決定の決め手になったのは何だったのでしょうか?
吉田さん 「ブロードウェイで本作を7回観ましたが、非常にゴージャスでビジュアルも豊か、ディズニーの良さが凝縮されているコメディだと感じました。一刻も早く日本の皆さんに御覧いただきたいと思ったのです」
*次ページでこれ以降の質疑応答の模様をお伝えしています*