四川料理の三大流派とは?
出典:成都川菜博物館より
四川料理とは「成都を中心とした四川省の各都市、重慶の料理を融合した料理」の総称です。その四川料理の中には大きく三つの流派があると言われています。
成都にある四川料理博物館の資料によると
・嘉陵江沿いの街で発展した料理が「小河幇菜(シャオハァーバンツァイ)」
・長江沿いの街で発展した料理が「大河幇菜(ダーハァバンツァイ)」
・自貢、内江という街で発展した料理が「塩幇菜(イェンバンツァイ)」
今回は四川で一番辛い料理と言われる「塩幇菜」のご紹介です。
自貢(ズーゴン)について
自貢市内中心にある自貢塩業歴史博物館
辛いものを小さい頃から食べてきた四川人でも、「塩幇菜は本当に辛い!」と念を押してくる料理。次に紹介する店に行くまで塩幇菜を出す店にはいくつかいきましたが、幸いなことに「本当に辛い」という料理にはまだ出会っていませんでした。
死ぬほど辛い料理「跳水美蛙(ティヤオシュイメイワー)」
真っ赤スープの跳水美蛙
行列ができる塩幇菜の店「自貢好吃客」
中国版食べログの「大衆点評」での評価は千件以上、中国人向けの成都ガイドブックにも必ず掲載されている超人気店。
ここの名物料理は「カエルの激辛鍋」。真っ赤なラー油にたっぷり浸るのは日本でいうトノサマガエルです。鍋の中には赤ピーマン、青ピーマンとおぼろ豆腐が入っています。養殖された新鮮なカエルは骨こそ多いですが、臭さもなく、脂肪分がない淡白な身にこの激辛のスープがよく合い、非常においしい味。
ただ、この料理は本当に死ぬほど辛かった!!激辛好きで、火鍋は真っ赤火な鍋しか頼まない、四川人が辛い!とういう料理を平気でたべる私ですが、こんなに辛い料理は初めて食べました。
食用のカエルは淡白でおいしい
12時の昼飯時、夕方6時からの夕飯時には行列ができるので、少し早めに行くとスムーズに入れます。
注文する際の注意事項
注文を取る際に店員さんが「辛さはどうしますか?」と聞いてきますが、一番辛くない「微辣(ウェイラー)」で注文しましょう。激辛好きを自称するガイドは「中辣(ジョンラー)!」でと頼みましたが、店員さんは私がこの店に初めて来たと知ると「本当に辛いので、一番辛くないものをオーダーしておきます」とあっさり変更させられました。
これは食べはじめてから本当に正解だった……としみじみ思いました。
本当に激辛なので、注文する際は気を付けてください。
<DATA>
■自貢好吃客
場所:四川省成都市武侯区科華北路101号(四川大学近く)
営業時間:10:00~22:00