クロアチア/スプリット

過去と現在が交差する 不思議の街スプリット1日観光(2ページ目)

ローマ時代の遺跡に人が住む、不思議の街スプリット。主要観光スポットのみであれば2、3時間程度で十分に回りきることができますが、ここでは必見スポットはもちろん、日本人観光客が見落としがちなおすすめスポットも盛り込みながら、歴史ロマン溢れる街を満喫できる1日観光モデルプランを紹介します。気になる場所やお店を見つけたら、寄り道をしながらのんびりとスプリット散策を楽しんでください!

小坂井 真美

執筆者:小坂井 真美

クロアチアガイド


10:00 列柱に囲まれた美しいぺリスティル

ペリスティル

ペリスティルでは様々なコンサートも行われる


銀の門をくぐった先はぺリスティルと呼ばれる、列柱に囲まれた美しい中庭が広がります。東西に12本のコリント式の石柱が立ち並び、ぺリスティルのすぐ東側には大聖堂と鐘楼が位置します。ところで、ぺリスティルをよく観察すると、スフィンクス像が鎮座しているのに気がつきます。これは皇帝がエジプトに遠征した際に持ち帰ったものなのだとか。

皇帝住居の玄関

かつての皇帝住居の玄関。音がよく反響するドーム型のこの場所ではクラッパが行われることもしばしば

南側の4本の柱に支えられた建物は、かつて皇帝の住居の玄関でした。天井がぽっかりと開いた円形の空間が広がりますが、ここは前庭で皇帝の玄関の役割を果たしていました。穴が開いた天井はかつて美しいモザイクで覆われ、壁にあるくぼみには彫像などが飾られていたそうです。ドーム形でよく音が反響するため、現在はよくここでクラッパの合唱が行われています。(クラッパとはダルマチア地方に伝わる、無形文化遺産にも登録されている伝統的な男性アカペラ合唱のことです。)

玄関の奥に続くのは謁見の間。ここで皇帝は訪れる人々と面会しました。ディオクレティアヌス皇帝の当時の暮らしぶりを想像しながら歩いてみてくださいね!

10:15 大聖堂(聖ドムニウス大聖堂)

スプリット大聖堂

鐘楼のすぐ隣に建つ八角形の大聖堂


宮殿内でも最も見ごたえのある建物で、ぺリスティルの東側に位置する八角形の建物が特徴的な大聖堂。ロマネスク様式のこの大聖堂の入り口の扉には、受胎告知から昇天までのイエスの受難物語の28場面が彫り込まれており、ロマネスク様式の彫刻の傑作として知られています。

>>>聖ドムニウス大聖堂についての詳細は「スプリットの聖ドムニウス大聖堂/クロアチア」をご覧ください

10:30~11:00 スプリットの街を一望できる鐘楼

スプリット鐘楼

鐘楼からの眺め


スプリット鐘楼

柱の間からはアドリア海やスプリットの美しい光景が見られる

大聖堂のすぐそばに建つ高さ60mのロマネスク様式の鐘楼。宮殿の外からも見えるこの鐘楼は街のシンボルでもあります。鐘楼の中は階段で上れるようになっており、かなり狭くて勾配がきついため、上るのが大変ですが、頂上では360度スプリットを見渡せる素晴らしい眺めが待ち受けています! 大聖堂だけ見学して、鐘楼はパス……という方も多いようですが、ぜひ頑張っててっぺんまで登ってみてください。

<DATA>
■Zvonik katedrale sv. Dujma (鐘楼)
住所:Kraj sv.Duje 5
開館時間:4月~9月 8:00~20:00(日曜日は9:30~12:30はミサのため閉館)、10月~3月 8:00~12:30(日曜は閉館)
入場料:15クーナ

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