大倉弘也インタビュー
父ジョニー大倉の衣装を着てステージにあがった大倉弘也
弘也:はい、つい昨日(9月14日)終わったんですが、抗がん剤投与もしてました。
ガイド:9月6日のライブで流したメッセージビデオはいつ撮影されたんですか?
弘也:3日に外泊して撮影したんです。抗がん剤で髪が抜けてしまってるんで、知り合いの方に特製のウィッグを作ってもらって。
入院中は本当に苦しそうにしているんですけど、カメラがまわった瞬間に突然表情が変わってびっくりしましたね。
「あぁ、この人やっぱりジョニー大倉なんだな」って思いました。
ガイド:本当に気力の人ですよね……。
『抱いて抱いて抱いて!』再販に込めた想い
ガイド:『抱いて抱いて抱いて!』スペシャル・エディションについてですが、ジョニーさんはなぜこのタイミングでこのアルバムを再販されようとしたんでしょうか?弘也:このアルバムは父にとって近年の最高傑作なんですよ。
今、兄主演のPVが出てる『愛をください』みたいなロックンロールもあれば俳優としての技量を詰め込んだ『リバプール殺人事件』も入ってるし……
ガイド:参加してるミュージシャンも実力派ですよね。日本のロックが好きな人が見たら"おっ"と思うような。
弘也:そうなんですよ。かなり力を入れた作品だったのに、版元の事情とかでリリースのタイミングがずれてしまって宣伝をしきれていなかったんです。
その後、マスター音源も手に入ったし、ちゃんとした形でファン以外にもいろんな人に聴いてもらう機会を作りたいと思ったのが今回の再販の一番の理由ですね。
二枚組で、2010年にキャロル時代の曲を中心におこなったライブ音源も収録されています。
ガイド:ジョニーさんが提唱してきた甘くロマンティックなロックンロール……いわゆる"キャロリズム"の集大成になっているわけですね。
ジョニー 家族への愛
弘也:父はすごく不器用な人間なので、若い頃は家族に対してもわかりやすい形で愛情を見せることが少なかったんですよ。でもここ数年は僕たち兄弟や孫、そして特に母と向かい合って本当にいいコミュニケーションがとれていました。
『抱いて抱いて抱いて!』スペシャル・エディションのCD盤面を見てもらったらわかるんですけど、若い頃の母とのツーショットなんです。
世間の評価
ガイド:4月13日のライブ以降、ジョニーさんに対する報道内容や音楽的評価はかなり好転したように感じています。以前はネット上とかで面白おかしく誹謗中傷されることが多かったけど、今は素直にジョニーさんを応援する声のほうが目立ちますね。弘也:これまで父のことを知らなかった友達も、わざわざ連絡して「がんばれよ」って励ましてくれるんですよ。他にも仕事関係の人たちもいろいろと。
これまでは事情も知らない人からネット上でいろいろ書かれてくやしい思いをすることが多かったので、本当に大きな変化でした。
ガイド:ジョニーさん自身もその変化に関してなにかおっしゃってますか?
弘也:あえてなにも言わないですね(笑)。でも、本人としてはこういう時にこそ活動したいだろうから、体調を崩してしまっていることが無念でしょうね。
大倉弘也の飛躍
ガイド:弘也さんは来春に公開されるテレビ東京開局50周年記念ドラマ『永遠の0』に出演されたり、俳優としてのお仕事もどんどん舞い込んで来てますね。
弘也:俳優業は"待ち"の部分が大きいんでなんとも言えませんが、父が喜んでくれるような大役をこなせる役者になりたいですね。
音楽活動の方面では、もっといろんなミュージシャンと知り合ってコラボレーションしていきたいと思っています。
これまでの自分の枠を超えられるように、出来る仕事ならなんでもやりたいというのが今の気持ちです。オファーください(笑)
ガイド:ここで言うまでもなくいっぱい来てそうですけどね(笑)。とりあえず『永遠の0』の放送が楽しみですよね。
ケンイチさんも「親父が一番愛情をそそいでいたのは弘也」って言ってました。ジョニーさんの早い快復と弘也さんの今後のさらなる活躍を楽しみにしてます。