衝撃のラストが度肝を抜くSF映画の金字塔!
『猿の惑星』(1968年度作品)宇宙船がとある惑星に不時着。乗組員テイラー(チャールストン・ヘストン)はその地で猿が人間を支配しているのを目撃。そこは猿の惑星で、自身も捕えられてしまう。しかし、猿のコーネリアス(ロディ・マクドウォール)ジーラ(キム・ハンター)と信頼関係を結んだテイラーは、同じ人間のノヴァ(リンダ・ハリソン)とともに新天地を目指すけれど……。
いまだに語り継がれるSF映画の傑作『猿の惑星』。何度もリメイクやリブートされていることからも、その素晴らしさは言うまでもないでしょう。最新の『猿の惑星』シリーズに比べれば、猿の描写は着ぐるみ感満載ですが、演技派のロディ・マクドウォールなどが演じているので説得力は抜群。猿が人間を支配する未来という設定がユニークかつ本気で恐ろしく、何度見てもラストシーンはやっぱりショッキング! もう戻れない……という絶望感で苦しくなるほどです。
「トワイライト・ゾーン」「ミステリー・ゾーン」などのテレビシリーズで有名なロッド・サーリングが脚本に参加。そういえば、あのラストのオチはちょっと「トワイライト・ゾーン」や「ミステリー・ゾーン」ぽいですね。
監督:フランクリン・J・シャフナー 出演:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ロディ・マクドウォール、リンダ・ハリソン、モーリス・エヴァンスほか
核とミュータントの存在が不気味な続編
『続・猿の惑星』(1970年度作品)テイラー(チャールストン・ヘストン)に続いて、猿の惑星にやってきたブレント(ジェームズ・フランシスカス)は、地下の廃墟にNYの地下鉄跡などを発見し驚愕。と、同時に、放射能の影響でミュータントとなった人間が地下で核爆弾を神のように崇め、またテレパシーで人間を操る力を宿していた……。しかし、猿が地下のミュータントの存在に気づき……。
『猿の惑星』のその後を描いた作品ですが、テイラーは脇に回り、ブレントがテイラーと同じように猿の存在や地球の未来の姿に驚きます。正直、それらのエピソードは前作ほどの衝撃はありません。そんな中で登場するミュータントの存在が新味。彼らは核爆弾を神のように崇めており、それが自分たちの最終兵器になっているところが怖い。核の存在は今の時代でも消えないゆえに、映像的には昔のキッチュさがありながらも、今でも十分不気味さを感じさせます。
監督:テッド・ポスト 出演:ジェームズ・フランシスカス、キム・ハンター、リンダ・ハリソン、チャールトン・ヘストンほか
>さらに続く『猿の惑星』シリーズをご紹介します。