照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

住まいの演出を快適にサポート(2ページ目)

明るければ快適であるといった感覚はもはや間違いに等しい。同じ明るさでも照明光源の光色によって空間の雰囲気は大きく変わることが徐々に一般生活者のなかで理解され始めています。そのため照明メーカー各社は照度の増減によって光色が快適に維持できる照明システムの開発に余念がありません。そこで今回は以上の制御を住空間向けにも可能とした製品を紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド


人のライフスタイルに合わせた照明 「Fit 調色」


私たちが感じる「心地良いあかり」は人それぞれ。調光調色機能付きのLED照明とメモリーライトコントローラを使用すれば暮らしのシーンに合わせた、光色、あかるさが自由にコントロールできます。それが「Fit 調色」です。
Fit color

写真1. 「Fit 調色」対応のダウンライトとライン照明

このシステムに対応した照明器具はダウンライト器具とライン照明があります。ダウンライト器具はトリム(枠)とコーン(反射板に相当するところ)の色が白と黒色で、開口径が100φの60 Wクラス、100Wクラスがあります。これらは一般住宅の全般照明用にも適しています。

またライン照明はコーブ照明やコーニス照明などの建築化照明に多く使用されます。長さは1152mm、873mm、594mmの3種で、光の広がりも広角、中角、斜光があり、これらの中から使用状況に相応しいタイプを選ぶことができます。(写真1)

Fit color

写真2 左:3回路用メモリーライトコントローラ、右:1灯用.コントローラー

コントローラは照明シーンの登録ができ、3回路までの複数の明かりを制御することのできる3回路用メモリーライトコントローラと1回路用コントローラがあります。(写真2)





 
心地良い光色の範囲は明るさ(調光率)によって変わります。
実例

写真3. 上:色温度2700K、明るさ50% 
下:色温度5000K、明るさ100%

写真3の上は、柔らかく拡がりのある和みの明かり。光の陰影が温かさとリラックスムードを演出します。写真3の下は、爽やかで明るく生き生きとした雰囲気が空間に得らます。目に優しく、勉強や調理に適しています。

このような性能を誇る「Fit 調色」の特徴を整理すると、以下のようになります。
1、 色温度と明るさを自由に変えることで暮らしに適切な空間演出を実現します。
2、 信号線が不要で施工省のため、現場での施工指示も簡単です。
3、 コントローラで調光調色。色温度2700K~5000K、明るさ約3%~100%まで信号線なしで実現します。

クルーゾフのデータは前述のようにあくまでも全般照明によるものです。これに局部照明とか装飾照明が加わると、その印象が大きく変わる場合もあります。

例えば全般照明で薄暗く、白い光の陰鬱な空間でも、電球色で光るフロアスタンド器具一灯を局部照明として加えるだけで雰囲気は改善されることがあります。そのため特に多目的の空間では全般照明だけに頼らない照明が望まれます。

写真1.2.3提供:コイズミ照明株式会社

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