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中学受験逆転合格を狙え!最後に伸びる子になる作戦5つ

中学受験入試本番が近づいてもなかなかお尻に火のつかないお子さんを抱えていたり、模試の成績が芳しくなかったりすると、余計に不安が増大してしまいますよね。そんな皆さんに、中学受験の「逆転合格秘法」5つのポイントを伝授します。最後に伸びる子につながる作戦を実践させて下さい。

宮本 毅

執筆者:宮本 毅

学習・受験ガイド

中学受験、逆転合格を狙え!最後に伸びる子にする作戦とは?

目指せ逆転合格!中学受験で最後に伸びる子にする作戦とは?

目指せ逆転合格!中学受験で最後に伸びる子にする作戦とは?

受験生のお子さんを持つ保護者の皆さんも、段々と焦りの気持ちが高まってくる頃だと思います。特にこの時期になっても、なかなかお尻に火のつかないお子さんを抱えていたり、模試の成績が芳しくなかったりすると、余計に不安が増大してしまいますよね。

今日はそんな皆さんのために、とっておきの「逆転秘法の5つのポイント」を伝授したいと思います。中学受験で最後に伸びる子になる作戦を是非実践してください!
 
【目次】
作戦1.何といっても「過去問題の演習」
作戦2.入試説明会は会社を休んででも出席
作戦3.入試体験や特別授業に出席させる
作戦4.これまで受けた模試を全部チェック!
作戦5.最後は"ヤマ"をはる!
 
 

中学受験 逆転合格作戦1.志望校攻略の要は何といっても「過去問演習」

塾の宣伝文句をいろいろと眺めていると、時々「偏差値10逆転合格!」とか「偏差値40台から○○中に合格!」といった文字を見かけませんか?

偏差値が足りてないのに、一体どうやって合格させているのかしら、と不思議に感じたことはありませんか?そんなに逆転合格が簡単にできるわけがないと、思ってらっしゃる方も多いと思います。しかしそれは実は大きな誤解です。

模試というのは、多くの学校に対応できるよう、独自のスタイルをあまり持ちません。よく言えば「汎用性が高い」ということなのですが、逆にとらえると「志望校の入試スタイルにはあまり似ていない」ことも多いのです。

たとえばある模試では、算数で大問が8~9問用意されていますが、多くの学校では大問は4~5問程度です。模試では大問の数が多いために、素早く正確に解いていかないといけませんが、志望校の入試問題を解くときには、そんなに焦る必要がなかったりもする。つまり出題形式によって、成績の出方が違ってくるというわけです。

ですから模試で偏差値がたとえ10ポイント足りなくても、失望する必要はありません。過去問題をやりこむことで、偏差値10くらいの不足なら充分逆転合格が可能なのです。ただしそれも「過去問題をやりこめば」という前提の下での話です。過去問をいい加減にしかやっていなければ、当然足りない分の偏差値を縮めることはできません。残りの2か月半、しっかりと計画を立てて、過去問に取り組みましょう。過去問のやり方の注意点については「中学受験の過去問を繰り返し効率的に行うやり方!下準備やポイント」をご参照ください。

 

中学受験 逆転合格作戦2.志望校の入試説明会は会社を休んででも出席を

保護者の皆様の中には、こんな風に考えてらっしゃる方もいます。「1学期にもう説明会に出席したから、秋の説明会には出る必要はないわね」こうしたお考えは、今すぐ撤回されてください。学校説明会は、何度出席しても損なことはありません。

確かに説明会の内容自体は、春と秋とで共通する部分も多く、「二度も同じ話を聞く必要はない」とお考えになるのも仕方のないことだと思います。しかし、秋の説明会では、実は入試問題に関する重要な情報を出してもらえるケースもあります。中には入試担当の先生が「これを出します!」と、ポロッと言ってしまうこともあるのです。特にこれからの時期の説明会では、もう入試問題を作成終了している学校がほとんどですので、それに即して出題傾向を話してくれます。これは絶対に必聴です。

また、入試説明会では、多くの学校で「実際の入試問題」を配布してくれます。本物を使用して過去問演習をおこなえば、お子さんのテンションもきっと上がることでしょう。「実際の入試問題」を入手するだけでも、入試説明会は出る価値ありです。志望校の合格を目指すなら、ご予定をご変更されても出席すべきだと私は思います。

 

中学受験 逆転合格作戦3.入試体験や特別授業にお子さんを出席させよう

この時期になりますと、「入試体験」や「特別講座」といったイベントを、各学校設定してきます。これは実際の入試問題を使用して入試体験をしたり、予想問題などを使って授業をしてくれるという、大サービスのイベントです。

こうしたイベントに出席するメリットは2つあります。まずは入試本番で出題される内容のヒントを得ることができる可能性があるということ。もう一つはお子さん自身が、志望校の先生や先輩たちとコミュニケーションを取り、それによってやる気を増大させることができるということです。

「入試体験」や「特別講座」はたいてい土日や祝日に開催されますが、土日は塾があるという人も多いでしょう。そして、この時期に塾を休ませたりすることに抵抗のある人も多いと思います。しかし塾ではもう新しい内容は授業で出てきませんので、塾を休ませてもこうしたイベントに参加するべきだと私は思います。

なお、イベントや説明会には、予約を必要とするところも多くあります。志望校のホームページは、逐一チェックされることも併せてお勧めいたします。

 

中学受験 逆転合格作戦4.これまで受けた模試を全部チェックし直し!

模試の成績表が返却されると、多くの人が偏差値と志望校の合格可能性を見て終わりにしてしまいます。本人の答案や成績表の内容を精査している人は残念ながら少ないでしょう。

返却された模試の結果で、最も重要な情報はどこに眠っていると思いますか。それはズバリ「答案」です。本人の答案こそ、志望校逆転合格のためには、かけがえのない情報源です。お子さんが間違えた箇所こそ、注目すべきなのです。

間違えたところというのは、お子さんができていない単元を明示してくれています。逆に言えばその単元をしっかりと復習させさえすれば、確実に実力をアップすることができます。これを活用しない手はありません。

まずは、これまで受けた模試を全部ひっぱり出してきてください。できれば小5 からの模試をすべてご用意ください。ない場合は小6からで構いません。そして答案をチェックして、お子さんが出来ていない問題をすべてピックアップします。国語は漢字や語句などの知識編だけで構いません。

ピックアップが完了したら、問題を全部コピーして(書き込みがある場合は消しゴムで消してください)ノートに貼り付けていきます。これでお子さん専用の弱点克服ノートの完成です。あとはこれを入試までに計画的にやらせるだけです。

模試というものは情報の宝庫です。志望校合格のためには、模試を充分に活用して欲しいと思います。

 

中学受験 逆転合格作戦5.最後は"ヤマ"をはりましょう!

「学校の定期テストじゃあるまいし、ヤマなんてはれるわけないじゃん」と思われる方は多いでしょう。しかしこれが案外バカにならないのです。特に理科・社会において、この作戦はかなり有効なのです。

たとえば、志望校の直近の入試で「心臓」について出題されていたとしたら、今度の入試では「心臓」は出題されない可能性が高いです。だからといって、可能性がゼロではない以上、その単元をまったく勉強しないというわけにはいきませんが、少なくとも単元によって学習のメリハリをつけることはできるでしょう。昨年出題されていない単元に苦手があれば、ピンポイントで克服しておけばいいわけです。

また、複数回受験の学校では、第一回入試と第二回入試では、単元が重なることを避ける傾向が強いですので、たとえば2月1日の入試のあとで、その日に出題された以外の単元をしっかり復習しておけば、もし万が一夜の発表で不合格となっても、次の日の試験では有利になるでしょう。


以上、逆転合格を目指す作戦を5つご紹介いたしましたが、いずれも保護者の皆様に頑張っていただかねばならないことばかりです。もちろんお通いの塾によっては、ここまで細かく面倒を見てくれるところもあるでしょう。しかし、多くの塾では残念ながらこうしたことは保護者の皆様のお仕事になってきます。大変ではありますが、逆転合格という難題にチャレンジするわけですから、これくらいは何とか頑張っていただきたいと思います。


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