新車時の半額以下から狙えるアウディA1とフィアット500
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はアウディA1(現行)とフィアット500(現行)をご紹介したいと思います。数値こそ劣るものの、発売時はエコカー減税対象車。VWではDSG、アウディではSトロニックと呼ばれるデュアルクラッチの2ペダルMTはギアがスパッと切り替わります。個人的にはそれだけで買いたくなります
確かに新型デミオは「国産車」のクラス概念を打ち破ったかもしれませんが、A1や500、さらにはMINIなど、世界は何年も前からアッサリと突き抜けているのです。
新車時価格で比べると新型デミオはお買い得感がありますが、A1等はデミオよりずっと早く登場しているため、今なら中古車がおいしくなっています。比べるなら国産車の同クラスではなく、輸入プレミアムコンパクトの中古車ということです。
例えばアウディA1。デビューは2011年1月ですから3年以上経過しています。原稿執筆時点で見てみると、最安値は138.8万円。2011年式/3.4万km/修復歴なしの1.4TFSIです。
A3など上のクラスと同様に、ディテールにこだわって徹底的に作り込まれたインテリアはムダな隙間のない、高級感あふれる仕上がりです。この辺がプラットフォームを共有するVWポロとの違いです
一方、2008年3月にデビューしたフィアット500は65万円(2008年式/9.3万km/修復歴なし)から狙えます。新車時価格は179万円~ですから、こちらも十分新車時の半額以下から。
ただし、どちらも3ドアです。A1は5ドアとなるA1スポーツバックがあり、2012年6月に登場しています。こちらの最安値は189万円(2012年式/1万km/修復歴なし)と、まだまだ新車時の半額とまでいきませんが、新型デミオを考えているなら十分検討する価格だと言えます。それに中古車ですから、納車が早いですし。
とはいえ、今回おすすめするのは3ドアのA1とフィアット500です。そもそもコンパクトカークラスに乗る人は、普段1人か2人でしか乗らないのではないでしょうか。
たまには4人乗るよ、という人も「たまには」ですよね? 別に3ドアだからって、後席に座れないわけではありません。後席用のドアがないだけで、A1で言えば後席の広さはほぼ同じです。
月に1~2回利用するために、A1ならわざわざ約50万円高い5ドアを選びますか?ということです。
それでも5ドアにこだわるのであれば100万円以下から選べるVWポロをオススメしますが、今回はスペースの関係上、A1と500を取り上げたいと思います。
次ページで、A1と500の魅力を見ていきましょう。