加齢とともに落ちる基礎代謝
つまめるほどの体脂肪を減らしたい
身体を動かさず、寝ている状態でも使われるエネルギーのことを「基礎代謝」と言います。基礎代謝は加齢とともに減少していく傾向にあり、若いときと同じような食事や生活では、摂取カロリーには変化がないのに消費カロリーが少なくなるということになります。このようにバランスが崩れ、カロリー過多になってしまうと、余ったカロリーをエネルギー源として体内に蓄えるようになります。これが体脂肪として蓄積されていくのです。こうして知らず知らずのうちに蓄えられる体脂肪は肥満への第一歩。年齢を重ねれば重ねるほど、運動への重要性は増してくると考えて良いでしょう。
消費カロリーとともに基礎代謝量もアップ
有酸素運動で消費カロリーアップ
運動を行うようになると、消費カロリーが増大します。ウオーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動だけではなく、日常生活の中でもこまめに身体を動かすようにすることが、より多くのカロリーを消費することにつながります。エスカレーターを使わずに階段を利用する、普段車を使う距離でも自転車や徒歩で行く、といった行動の変化が、体脂肪の蓄積を予防することになるでしょう。また運動することが日常的になると、筋肉を使う機会が増え、普段運動をしていない人にとっては筋肉量自体も増えます。筋肉量が増えると基礎代謝量をアップさせることにもなりますので、運動そのものがもたらす消費カロリー以外にも、基礎代謝量のアップという副産物がついてくることになります。
体脂肪を減らして生活習慣病予防
運動を日常的に行うことは身体の中にある脂肪を消費することにもつながります。高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、身体の中にある脂肪が原因となって発症し、悪化することが知られています。肥満はこうした生活習慣病の原因となりやすい脂肪をため込んだ状態ですが、肥満を予防し改善するためにも、運動は不可欠なものです。運動を行うことで肥満を解消し、シェイプアップされた見た目も若々しい身体づくりにも貢献します。
ひらめきを得るためにも運動を
運動は脳を活性化させる効果も
運動は脳を活性化させることでも知られています。身体を動かすと全身の血流が良くなり、脳にもその恩恵は波及します。酸素やエネルギー源が供給されることで、より活発に脳を働かせることになります。こうした効果を実際に経験している人は、仕事のアイデアやヒントを得るためにウオーキングやジョギングをすることもあるそうです。確かにじっと座って考え込むよりも、気分転換も兼ねて体を動かしてみると、思いがけないアイデアがひらめくこともありそうですね。特に朝の運動は脳を活性化させるのにオススメです(参考ページ:
朝の時間を有効活用!朝運動が身体にいいワケ)。
落ち込んだ気分を運動でリフレッシュ
毎日生活をしていると時には仕事で失敗したり、人間関係のストレスや些細なコミュニケーションの行き違いなどから落ち込んだりすることがあると思います。ストレス解消法は人それぞれですが、ここでも運動は落ち込んだ気分をリフレッシュさせるのに役立ちます。現代人に多いと言われるうつ病の予防や対策にも積極的に運動が取り入れられているほど、その効果は絶大。抗うつ剤を飲むことよりも再発率が低く、薬の効果があまり見られない人にも運動はよい効果をもたらすことが多いとのこと。運動をすると神経伝達物質であるセロトニンが脳内に増えると考えられています。セロトニンは満足感や心地よさなど精神を安定させる効果があり、気分の高揚や安定につながります。落ち込んだときこそ身体を動かすことが、元気を取り戻すきっかけになるでしょう。
運動をしないという選択肢はほぼなくなったのではないでしょうか。身体を動かすことについて、こんなにいろいろな効果が得られます。今日からでも始めてみましょう!まずは自分の出来る範囲から、そして少しずつ時間を増やしながら運動を楽しんでもらいたいと思います。