すべての住宅が同じモジュールではない
最大の注意点はすべての注文住宅がインチ・フィートモジュールではないということです。住宅会社によって、どんな工法を採用して、どのモジュールを採用して家を建てるのか、違っています。同じ2×4工法でも採用しているモジュールが違えば、でき上がった空間の広さは違ってきます。自分が検討している会社のスペックをチェックして、納得したうえで契約しましょう。
ここでは、尺モジュールやメーターモジュールとの違いをはっきりさせたいと考え、「インチ・フィートモジュール」という呼び方をしましたが、会社によっては、「インチモジュール」や「フィートモジュール」と表現しているところもあります。
さらに、北米では「インチ・フィートモジュール」を採用した2×4工法で家を建てることが多いため、「北米式2×4工法」と表記することで、インチ・フィートモジュールであるここと、2×4工法であることをあらわしている輸入住宅の会社もあります。
モジュールを無視した家づくりは無駄が多い
前ページで廊下を例に挙げ、モジュールの違いによって、広さが違ってしまうことを説明しました。廊下のような場所だけ、インチ・フィートモジュールと同じくらいの広さを確保すればいいのではないか、と考えた人もいるのではないでしょうか。モジュールによって天井の高さも変わってくる可能性があります
廊下や出入り口は通常より広めにしたいという希望を持っている人は、全体にゆったりとした開放的な家を望んでいる人かもしれません。自分がイメージする家と、その会社の工法やモジュールを含めて、じっくり検討することをおすすめします。