歌舞伎を観劇する際に、託児サービスが受けられることをご存知ですか?本日は、歌舞伎の託児事情、中でもイチオシの国立劇場の託児室についてご紹介します。
リピーターも多い良質な託児サービス
国立劇場の託児は、平成16年から始まりました。託児室入口
きっかけは、毎年夏に行われる「親子で楽しむ歌舞伎教室」を開催するときに「下の子どもを預けたい」という要望に応えたこと。その後大変好評だったため、劇場側も「小さな子どもがいても、歌舞伎や文楽に親しみたい人はたくさんいるのでは」と考え、託児サービスが継続して行われるようになりました。
国立劇場の託児サービスは、歌舞伎や文楽など決まった公演のみになりますが、公演期間中、月・水・土・日・祝日のみ、事前予約で受け付けています。現在はだいたい年間300人程度の利用数があり、そのうち半分の人たちはリピーターで占められているそうです。
中に入れば、明るい託児室。
「いらっしゃい」スタッフの温かいお出迎え
注)0歳児1人に対し、シッター1名。
1歳児2名に対し、シッター1名
2歳以上3名に対してシッター1名の基準。
絵本スペース
加えて、良質の木のおもちゃなども豊富にそろっています。
歌舞伎の塗り絵は、かわいらしいキャラで。
ちゃぶ台でおままごとをしましょうか
取材日は、0歳児、2歳児、4歳児、7歳児の計4人が、2人のスタッフに見守られて文楽の公演中、楽しく遊んでいました。
安全に配慮しながら見守ってくれる
マザーズ代表の二宮さん
「一番大切にしているのは、安全です」と語るのは、代表の二宮さん。「そして、ここは、教育の場ではなく、見守ってあげる場です。だからいろいろなおもちゃを広げて、たくさんお話をして、ただただ楽しく過ごしてほしいなと思っています。子どもたちの話をしっかり受け止めてあげることが大切だと思っています」とのこと。
当日も、スタッフは大きな子も抱っこしてあげたり、話を聞くなど、まるでずっと昔からの家族のように親しく話していました。
「異なる年齢の子どもと遊べるのも、託児室のメリットです。子どもは、初対面であってもすぐに仲良くなってしまうんですよ。なかなか年の離れた子と遊ぶ機会もないと思いますから、『預けてかわいそう』など思わず、積極的に利用されてはいかがでしょう」
大きなお兄ちゃんとゴロゴロ。
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