スーパースターが飛行機映画で大活躍!
『エアフォース・ワン』(1997年度作品)
カザフスタンの独裁者が捕えられ、米国大統領(ハリソン・フォード)はテロに屈しないと宣言。大統領専用機(エアフォース・ワン)で帰途に就く途中、TVクルーを装ったテロリストが機内に潜入し、そのボス(ゲイリー・オールドマン)は捕えられた独裁者の釈放を求めます。さあ、大統領はどうする?
ハリソン・フォード全盛期の作品です。インディ・ジョーンズで冒険野郎を演じたかと思ったら、今度はテロに屈しない闘う大統領! 自分だけが助かるわけにはいけないと、脱出したと見せかけて機内に潜伏して反撃のチャンスを待つのです。そんなありえないでしょうという展開ですが、大統領は知性と勇気の塊でかっこいいったらありゃしません。後半は普通なら機外へすっ飛んでしまうようなとんでもアクションを見せるハリソン・フォード、55歳、男盛りの色気も見せて素敵です! またテロリストのボスはゲイリー・オールドマンですから、敵役にも不足ナシ。一瞬たりとも気が抜けないサスペンスアクションです。
監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、グレン・クローズ、ウェンディ・クルーソンほか
『フライトプラン』(2005年度作品)
航空設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、亡くなった夫の遺体を引き取り6歳の娘と帰路の途中、飛行機内で娘が行方不明になってしまう。しかし、乗客も乗務員もカイルの娘を知らないと言い、妄想ではないかと言い出す。なぜ、どうして……?
こちらはアクションというよりミステリーサスペンス色が濃い飛行機映画。主演が演技派のジョディ・フォスターゆえに、さっきまで一緒だった娘を「知らない」と言われたときのショックたるやもう。娘の行方を追いかける母の心情が痛いくらいに伝わってきて、見ている方も娘の安否が気になって仕方がなくなる……。女性はジョディと一緒に母性が全開してしまうかもしれません。いたはずの乗客なのにみんなに知らないと言われるサスペンスはヒッチコック監督の『バルカン超特急』を思い出させます。
監督:ロベルト・シュヴェンケ 出演:ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、マーリーン・ローストン、エリカ・クリステンセンほか
>次は飛行機を舞台にした爆笑コメディをどうぞ!日本映画もあるよ。