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王子のベッドルームに白鳥たちが!(c)Helen Maybanks

いよいよ開幕!4年ぶりの来日公演

白鳥たちが到来の季節。毎日、どんな白鳥と会えるか、ウキウキが止まりません。多分、北の湖近くに住まれる方は、もっと冬じゃないの?とお思いになるでしょうが、舞台オタクにとって、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』はまさに幸せな白鳥の季節!今回、日本へは2010年以来4年ぶり、4度目の来日公演となります。本物の白鳥みたいに毎年というわけにはいかなくても、こうやって定期的に来てくれることが本当に嬉しい作品です。

どちらかというと保守より革新、新しいもの好きな私の中で『白鳥の湖』といえば、真っ先に浮かぶのはこれ(もうひとつ、ダイアナ妃をモチーフにしたオーストラリアバレエ団グレアム・マーフィー版『白鳥の湖』も大好き。グレアム・マーフィーは『ラブ・ネバー・ダイ』のメグ・ジリーのショーシーンの振付もしていました)。


男性が演じることで、より動物的でリアルな白鳥に

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女王と踊る王子。(c)Helen Maybanks

初めて観た時、それはそれは天地がひっくり返るような衝撃と感動でした。白鳥は全員男子、古典の舞踏会シーンはいかがわしげなクラブ、黒鳥はいかした黒服のザ・ストレンジャーに。

女王は高貴だが女の匂いを感じさせるドラマ性も。そしてザ・スワンとザ・ストレンジャーという正反対の役柄を一人二役で演じる面白さ。王子は母親(女王)から反対されている、はすっぱなガールフレンドと会うために内緒で訪れたクラブで外に叩き出され、傷心で立ち寄った公園でザ・スワンに出会い、恋に落ちる…。

男子が演じる白鳥が、本物に見える不思議。振付の巧みさはもちろんのこと、男性らしい筋肉美が鶏モモとか手羽元とか連想させ (違うでしょ!)、より生っぽい白鳥だなあと感心してしまいます。それまでバレエの白鳥って、か細くてキレイキレイな存在だと思っていましたからね。この白鳥たちはどちらかというと力強かったり、凶暴だったり、いじわるだったり、より本能的だったり。マシューの振付の妙だと思います。

歌いはしなくても、声を出したりするのは実にミュージカル的。オリジナルキャストのアダム・クーパーはこの作品で1999年トニー賞ミュージカル主演男優賞にノミネートされています。
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華麗に舞い、跳ぶ。(c)Helen Maybanks