新型チェロキーはイタリアンテイストも“ブレンド”
6年ぶりにモデルチェンジを果たした4代目。日本では2.4Lエンジンを積むFFのロンジチュード(379.08万円 写真)、3.2Lで4WDのトレイルホーク(429.84万円)とリミテッド(461.16万円)をラインナップする
その後、モデルKJ、つまりはリバティとなってからは、古くさいジープテイストを意識しすぎたスタイルとなって不評を買い、せっかく築いた日本での高いブランドイメージも低迷してしまう。クロカン風味をもつ、ほどよいサイズの四角いXJワゴンスタイルこそが、日本人にとっての“チェロキー”として心象風景に残されたままになった、というわけだった。
もはや、チェロキーに失地回復のチャンスはないか……。意外なところから救世主が現れた。イタリアのフィアットだ。クライスラーを傘下にいれたフィアットは、ジープブランドの可能性に目をつけ、主力となるチェロキー復活に向けて、その開発コンセプトに大鉈をふるった。そう、それはあたかもその昔、ルノーが多くの株式を握っていたAMC時代に、ビッグサイズの初代チェロキーSJが、比較的コンパクトでユーロテイストの走りをもつXJへと生まれ変わったように……。