むくみのメカニズムと原因
むくみは医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれています。健康な身体の場合、心臓から全身に送り出された血液中に含まれる血しょう成分が、血管の外にしみだしてまわりの細胞に栄養を与えます。その後、老廃物を回収して再び血液と共に心臓へ戻り、また全身へ……という動きを繰り返します。しかし、何らかの原因で血しょう成分が血液中にうまく戻れなくなると、血管の外側の組織に余分な水分がたまり、むくんでしまうのです。では、何らかの原因とはどのような物が挙げられるのでしょうか。
・インスタント食品などを含む塩分の摂りすぎ
・冷たい水分の摂りすぎ
・アルコールの飲み過ぎ
・座りっぱなし(デスクワーク)や立ちっぱなし(ショップ店員さんなど)など長時間同じ姿勢を取り続ける
・運動不足による筋肉量の低下
・生理前の女性ホルモンバランスの変化
・冷え性による血行不良
・病気(心臓病、腎臓病、甲状腺ホルモン異常)
ついつい飲み過ぎ…それがむくみの原因に
また、夏は特にむくみやすい季節です。大量に発汗するので水分を摂りすぎること、特に冷たいものを飲むと体が冷え、血行が悪くなり体に水分を溜めやすくなってしまいます。また汗によってミネラルも排出され、そのまま摂取せずにいると体力が低下し、代謝が悪くなりむくみやすくなる原因になります。
むくませない生活習慣とは
基本的に不健康な生活習慣は万病の元。むくみも規則正しい生活を送っていれば、かなり解消されるはずです。そうは言っても、ガラリと生活を変えるのは難しいですよね。日々の生活で少しずつ気を付けるべきポイントを抑えて、むくみ知らずの身体を作りましょう。・1時間に1回は姿勢を変える
足首をまわしたり、足踏みをしたりするだけでも効果的です。また、階段を使ったりストレッチをしたりと、足を動かす行動を積極的に取り入れることで、筋肉のポンプ作用が強化されます。
・体を冷やす飲み物・食べ物を避ける
飲み物は常温やホット、身体を温める生姜を使った料理がおすすめです。また果物や野菜、海藻、ドライフルーツなどに多く含まれるカリウムは、摂り過ぎた塩分を体外へ排出してくれます。
・クーラーを使い過ぎない
冷えると血行やリンパ液の流れが悪くなるので、身体を冷やさないようにすること。特に睡眠中は冷えやすいので、クーラーはタイマーなどで使用するようにしましょう。