行政書士試験/ゼロから始める行政書士試験

勉強環境を整えよう ゼロからの行政書士試験2(2ページ目)

ゼロからの行政書士試験第2回は勉強環境です。合否をわけるのは、個人の能力よりも勉強環境です。そこで、今回は、合格者の成功例をもとにして勉強環境(時間・場所・方法)についてお話をしたいと思います。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド


勉強場所のポイント 十分な広さと集中できる場所

勉強場所の選択は勉強効率を上げるために大切で、ポイントは2つです。

・勉強空間を十分に確保できる場所であること
・集中して勉強できる場所であること

勉強空間を十分に確保できる場所というのは、テキストと問題集を並べて広げることができて、そこに書き込むことができる安定した場所ということです。行政書士試験の基本的な勉強方法は、問題集を解き、テキストで確認して、間違った場所や気付いたことをそれらに記入して行います。これができない場所は勉強場所として不適切です。テーブルの小さいカフェなどです。特に問題となるのが、移動中の電車やバスです。

移動中の電車やバスを主たる勉強場所としてはいけません。電車やバスで席に座れたとしても、せいぜい広げられるのは問題集1冊くらいでしょう。行政書士試験の基本的な勉強ができません。移動中に勉強することを否定するわけではありませんが、ふさわしい勉強場所ではありません。

次に、集中して勉強できる場所についてです。自宅で勉強する人が多いと思いますが、集中できない環境ならば他の勉強場所を確保しないといけません。そんな人は、まず、予備校の自習室を利用しましょう(なお、予備校によっては自習室がないところや有料のところもあります)。また、あまり知られていませんが、夜間開いている公共機関もあります。私の地元の男女共同参画センターは夜10まで勉強できる場所があります。自治体の施設を探すのも方法です。

合格者は、基本的に自宅を勉強場所としていますが、予備校の自習室もうまく利用している人が多いです。是非、予備校の自習室を勉強場所として取り入れてください。

勉強方法のポイント 成功例の真似をしよう

「何が正しい勉強方法か」、これは難しい質問ですが、ここで頼りになるのが予備校です。予備校はこれまで合格者を輩出してきた実績があります。その経験値から様々な情報を提供できます。合格したいのならば合格者の真似をするのが一番。その情報を持っている予備校を頼りましょう。

ただ、なぜそのような勉強方法をとるのか、予備校や講師から説明がなければ質問しましょう。例えば、この薬は、こうした成分が入っていて、この点が画期的だから症状がよくなると説明を受けて服薬した方が早く病気が治る気がしませんか。勉強も一緒で、勉強方法の説明を受けることで、試験への不安が薄らぎ、勉強に集中できるようになります。

合格者から学ぶヒント セーフティゾーンとセーフティタイム

合格者は、「勉強する」と「勉強しない」の切り替えがうまい人が多いと思います。この「する」「しない」を場所(セーフティゾーン)や時間(セーフティタイム)で明確に設定するのです。セーフティゾーンやセーフティタイムをつくることにより、常に勉強のストレスにさらされることがなくなります。やはり「逃げ場所」はつくっておくべきです。

例えば、外で勉強して家ではほぼ勉強しないという人もいました。これは理想的ですが不可能に近いので、自宅で「朝は勉強するけど夜は勉強しない」というように、勉強時間を明確にわける方は多くいらっしゃいました。予備校の自習室から帰宅したらもう勉強しないということです。これなら実践できると思います。

成功例を真似ることは成功するための基本中の基本なので、勉強時間や場所を設定する際に参考にしてください。

最後に

第1回で行政書士試験を目指すメリットを紹介して志望動機を明確にしました。第2回で勉強環境を整えました。いよいよ具体的な勉強に入っていきますが、そのまえにとても大事なことを取り扱います。次回は、予備校の選び方です。
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