輸入車SUV サイズ別お勧めモデル【2018年版】
SUVはセダンやワゴンより、はるかに“フツウ”の選択に
道無き道を縦横無尽に走りまわるジープや四駆(ヨンク)トラック。そのタフネス・イメージがステーションワゴンなどの実用スタイルと融合したとき、SUVなるカテゴリーが生まれた。海山川へ遊びに出かけるために、なくてはならないパートナー。そんな意味を込めて、スポーツ・ユーティリティ・ビークルと名付けられたのだ。
クロスオーバーSUVは、そのさらに乗用車版、構造的にもジープやトラックより乗用車に近いものだと思えばいい。走破性の高さを誇示するヨンクのイメージはそのままに、いっそう乗用車方向にふったモデルをそう呼んだ。だからこそ、90年代以降、セダンやステーションワゴンに代わる存在として注目を浴びるようになったのだ。
特に近年では、国内外でコンパクトサイズの選択肢も劇的に増えて、もはや流行のカテゴリーなどではなく、セダン&ワゴン、ミニバンに次ぐ第三の乗用車カテゴリーとして認知されるに至った。いまや、セダンやワゴンを選ぶよりも、はるかに“フツウ”の選択になっている。
ライドフィールも、今や背の低いモデルに比べても、遜色ないレベルに。そうとなれば、視点の高さが乗りやすさに繋がるぶんだけ、ますます、クロスオーバーSUVはフツウのクルマとして人気がでるというわけだ。
エコイメージの薄い点が、クロスオーバーSUV最大の弱点だったけれども、昨今では、ディーゼルターボやハイブリッドモデルの設定も徐々に増えてきた。今後、ますますSUVのエコ化が進むはずだ。フツウのクルマになったのだから、それもまた、当然だろう。
コンパクトなSUVが主流になるに伴って、本来の機能である悪路走破性にある程度見切りをつけ、雪国向けの生活四駆タイプや通常使用に割り切ったFFタイプが主流となっている。その一方で、なかには高度な電子制御システムを装備した結果、高いオフ性能を誇るモデルも増えている。 つまり。クロスオーバーSUVというカテゴリーがフツウになった今、同じような形をしたモデルであっても、性能や機能がまるで違うことがある、ということ。国産も輸入も、使用する場面や目的、趣味に応じて、スマートに選びたい。