アイルランドに息づいていた文明を証明するニューグレンジ
ダブリン近郊にある巨大遺跡ニューグレンジ。写真提供:アイルランド観光庁
その歴史的な価値の高さから世界遺産に認定されているニューグレンジ。
世界遺産と聞くとやたら奥地にあってアクセスが難しい印象がありますが、このスポットは首都のダブリンからタラの丘やトリム城など、周辺の重要スポットとセットになったツアーがたくさんあるので簡単にアクセスできます。余裕を持ったスケジュールで回れて一日で帰ってこれるので、比較的短い旅程の方にもおすすめです。ダブリン観光の合間にぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
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ニューグレンジは当時の人たちの熱意の賜物
遺跡の内部。石に不思議なモチーフが彫り込まれている。写真提供:アイルランド観光庁
最低でも5000年以上前にさかのぼる当時の技術や時代背景を考慮すると、この遺跡の建築技術には驚くべきものがあるといわれています。またその高度な文明もさることながら、現在ほど寿命が長くなかった人たちが長い年月をかけてこの場所を数世代でつくってきたとされることにも驚かされます。現代の人を惹き付ける精巧なつくりの巨大遺跡の魅力は、そんな昔の人たちの静かな情熱に裏打ちされたものなのかもしれません。
一年に一回、内部に差し込む太陽の光。写真提供:アイルランド観光庁