神格化されたアイドル
サマソニでは、オープニングから感情移入が起こりました。アイドルにおいて、自己紹介ソングというのは定番です。Perfumeの「Perfume」にあたるのが、BABYMETALの「BABYMETAL DEATH」。映像からBABYMETALのドラマチックな物語、つまり神話が伝えられ、この厳かな「BABYMETAL DEATH」を聴きながら、困ったなと思いつつ、彼女たちを神格化している自分に気がつきます。その後も彼女たちをさらに神格化させるプロパガンダ的映像がライヴ中に巧妙に流されます。なんだか、革命を起こされた気分です。完全にいい意味で作り込まれています。彼女たちは演奏もしないし、曲を作らないし、踊らされているアイドルと言う人もいるでしょう。でも、いいんです。彼女たちはキツネの神の化身で、バックバンド(骨バンド)はキツネの神が彼女たちのために降臨させたのですから。この時点では知らなかったのですが、メタル的様式美を保ちつつも大きな会場に波動を送っている彼女たちのダンス…その振付をしたのは、MIKIKOMETALことPerfumeの振付けでもおなじみのMIKIKO先生。やっぱり、先生すごいなぁ~。「一度見てみたい」から「また見たくてしょうがない」と思わせるライヴ。赤と黒で統一感のあるゴシックな衣装も、女子ファンを取り込むには有効かと思えます。ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! - Live Music Video (YouTube)
現在発売中のライヴ映像
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10月29日に発売のライヴ映像
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かわいいは正義DEATH
まだ書きたい事はあるんですが、最後に僕の希望も込めて一言。BABYMETAL、現在、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅも超える速度と勢いで海外での評価を得ています。実際のところ、海外でのチャート実績、ライヴ動員力を考えても、既に超えたと言うべきでしょう。どちらにしても、より多くのひとたちが海外に進出していくことは喜ばしいことです。一部のジャパンマニア的な外国人は日本のかわいいアイドルを認めます、しかし、一般的に欧米で支持されるには、女性シンガーの場合、強さとセクシーさが求められます。“かわいい”をギャップとして利用し、そこにも正義があることを気づいてもらうため、BABYMETALは突破口の任務をはたし、前人未到の領域へと突き進んで欲しいDEATH。WORLD TOUR 2014 - Trailer (YouTube)
BABYMETAL (公式サイト)