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対策本にはない就活必勝法!面接の質問への答え方(3ページ目)

対策本どおりの答え方では、ライバルに差をつけるのは難しいかも知れません。選ばれるためにはどうすればいいのか。話し方・伝え方の観点から、対策本に載っていない必勝法をご紹介します。

藤田 尚弓

執筆者:藤田 尚弓

話し方・伝え方ガイド


面接の達人に聞く、本当にあったNGな答え方、残念な答え方

実際に面接に従事している採用のプロはどんなところを見ているの?質問への答え方で、NGなのは?気になる本音を、採用のアウトソーシングとコンサルテーションを行う、株式会社AOIインターナショナル代表取締役の華桜和重さんに伺いました。

Q,華桜社長はこれまで何人くらいの方の面接に関わってきたのですか?
A,新卒、転職を合わせて1万3千人程度の面接を実施しました。面接した率直な印象を言いますと、悪:普:良=6:3:1の割合といったところでしょうか。

Q,華桜社長は人事の出身だとうかがいましたが、面接の時に応募された方のどんな点を見ていますか?

A,やはり第一印象でしょうか。第一印象は0.5秒で決まると言われています。入室時に8割程度の勝敗がついてしまうと言っても過言ではないかも知れません。印象をよくしようとすると難しく考えてしまう人も多いかも知れませんが、姿勢を前倒し、どんぐり眼(忍者ハットリくん)で好感をアッピールできれば、面接官も胸襟を開いてくれますよ。

Q,過去に実際に体験した、NGな質問への答え方を教えてください。

A,「会社や組織に稼がせてもらっている」ことを認識できないような回答はNGです。自己で稼げるのであれば就活しなくとも、学生起業家としてインディペンデントしていくのです。「働いてやっている」という認識は、質問の答え方に出てしまいますよね。ミッションの範囲や濃淡を訊く以前に、有給消化率を質問する方もいます。そして、面接官は、そっと×の判定をするのです。

Q,それは残念な答え方ですね。では、どう答えればいい回答になったと思われますか?

A,会社に稼がせてもらっているという認識が伝わる答え方がいいでしょうね。
仮に有給の消化率を聞きたい場合でも、変換して伝えればOKです。この場合「休むこと=自己研鑽の日」と印象付ければよいでしょう。
ビジネスパーソンとしての自己ロードマップは過去だけ、現在だけ、未来だけでは形成できません。「休みを自己研鑽にあてられるのか」というニュアンスに言い換えれば棘はささりません。

Q,なるほど。では、過去に実際にあった、NGではないけれど惜しいなと感じる答え方について教えてください。

A,「本日の面接はご自身の採点で何点でしたか?」という質問の答えは惜しいものが多いですね。「0点」と答える学生には「だったら受験しなければよいのに」と思う面接官もいますし、50点でもヤル気は伝わりません。中には「120点」と答えるチャレンジャーもいらっしゃいますが、自信満々過ぎるのも配属先での協調性が心配になります。

Q,どうしたらいい回答になったと思いますか?

A,謙虚と実勢をアッピールすることが大切だと考えると、80点が良回答でしょう。日本人は2割増減を好みますしね。もしくは「本来100点面接になるよう御社を研究、情報収集してきました。しかし、緊張のあまり多くのことをアッピールできなかったのが残念でなりません。ぜひ補足させていただける機会をください。お願いします。」というような意欲をアッピールできる回答もいいのではないでしょうか。
ただし、本心から熱い決心をアッピールしない限り面接官の胸を熱くさせることはできません。

Q,最後に就活中の皆様にメッセージをお願いします!

A, どうしても採用したい学生は、「○○大学のあの子」ではなく固有名詞です。もし学歴に自信がない人がいたとしても、実力が備わっていれば固有名詞の「○○さん」ですし、それは入社後も揺るぎないのです。
面接を「愉悦体験」に変えるのは表層的ではない「信念から躍動する意欲」です。権利の隣に必ず義務が寄り添うように、意欲旺盛に愉悦は寄り添います。就活は大変なこともあると思いますが、成長のチャンスでもあります。皆さんの就活が素晴らしきものになることを心よりお祈りいたします。
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