面接官も対策本は読んでいます

マニュアル通りの回答で勝ち残るのは難しい

マニュアル通りの回答で勝ち残るのは難しい

巷にあふれる面接の対策本。どれも同じような内容だと言う人もいますが、就職活動をされる人はぜひ何冊か目を通してみましょう。「当たりまえのことしか書いていない」という人もいますが、これまで気づかなかったことや、ついやってしまいがちなことも発見できます。「わかる」を「できる」に変えるためにも、繰り返し確認するのはいい方法です。

しかし、対策本どおりにすれば合格を勝ち取れるかというと話は別。決まりきった質問にお手本のような回答だけでは面接を突破するのは難しいと思った方がいいかも知れません。

面接官も対策本は読んでいます。ある面接官は「マニュアルどおりの回答ではどんな人かわからないので、狭き門をくぐるのは難しいのでは」と指摘します。採用側も対策本の存在を知っているので、本音を引き出すために、様々な質問を用意して反応を観察しています。自分らしさを出しつつ、合格を勝ち取るにはどのようにすればよいのか。話し方・伝え方の視点から紐解いていきましょう。

面接官は○○を探しています

コミュニケーションをとる際、人は話の内容の他、表情や声のトーンといった内容以外の情報、そして、自分が受け取った情報から想像するイメージなども組み合わせて、判断を行います。

イメージしやすいように、浮気をしてしまったと思われる男性が「違うよ!彼女はバイト先の同僚で、気分が悪くなったのを介抱していただけなんだよ」と言ったシーンで解説してみましょう。恋人の女性は話の内容だけではなく、相手の表情や声のトーン、説明のちょっとした矛盾点などを手がかりにして「嘘をついているのでは?」といった判断をします。バイト先の同僚、介抱といった単語から想像してしまった内容も、当然ですが、判断に大きな影響を与えます。

採用面接の場合も同じで、質問への回答そのものよりも、どんな人なのかを知るための手がかりを探していると思ったほうがいいでしょう。

例えば「休みの日はどのように過ごしていますか」という質問で考えてみましょう。面接官が本当に知りたいのは、休日の過ごし方ではありません。休みの日の使い方という話題から、相手がどんなタイプの人か推測するための手がかりを探しているのです。「最近読んだ本はなんですか?」といった質問も同じで、知りたいのは読んだ本そのものではなく、そこから透けてみえる価値観なのです。

こういったことは皆さん既にご存知だと思いますが「こんな人だろう」といった印象形成に大きな影響を与える言葉とそうでない言葉があることはあまり知られていません。

良い印象の形成に影響を与える言葉もありますが、残念ながら悪い印象の形成に影響を与える言葉もあります。無頓着に使ってしまうと損をする言葉にどんなものがあるのか。次のページで具体的に見ていきましょう。