1.
三菱 REAL LCD-42BHR300
マニアのパパから家族や両親への最良のプレゼント
レビュアー テレビガイド:大橋 伸太郎
320GBのハードディスクを内蔵し最大5.5倍の録画機能を持つ他、ブルーレイディスク録画再生機能を持つ。バックライトはコンベンショナルな CCFL(冷陰極管)で目新しさ、カッコよさより「実」を追求した一種のシステム商品。お年寄りを考慮した「家庭画質」、BDスロットもトレイ式で本機はファミリーの使いよさを専らとした製品である。
○
・HDDとブルーレイ両方への録画再生機能を持つ世界初の液晶テレビ
・HDDに録画した番組をBD-R/RE、DVD-R/-RWにダビングできる
・アナログ放送の録画ができる
・「おすすめ自動録画」の方法は「安心型」「発掘型」の2タイプ
・デジタル番組2番組同時録画中にブルーレイディスクの再生ができる
×
・特にないが、やや水平視野角が足りない印象。オートターンは必須かも
2.
・発売日 2009年10月30日
・実勢価格 24万8000円前後(編集部調べ)
・メーカーウェブサイト http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ctv/product/series/bhr300/42bhr300.html
3.
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4.
・サイズ 42V
・フルHD
・録画機能あり(320GBハードディスク、ブルーレイディスク)
・倍速
・LEDではない
5.
製品グレード:ミドル
買い時:次の新製品は秋。しばらくは価格を維持するだろう。躊躇せずにいま買うべき
購入手段:大手量販よりネット通販やパソコン系ショップで割安な買い物ができる
6.
総合評価
画質 ★★★★
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★
デザイン ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★★
*
☆は星半分の意味
7.
こんな生活にFit
・スペース(6畳以下、7~8畳●、9~12畳●、13畳以上●)
・コンテンツ(ニュース・バラエティ●、ドラマ●、映画●、音楽、スポーツ●、アニメ)
・誰と見る?(ひとり暮らし男子、ひとり暮らし女子、二人暮らし、3人以上家族●)
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8.
三菱 REAL LCD-42BHR300
9.
世界一シンプルなホームシアターかも……
薄型化にやや出遅れた感があるが三菱は'80年代にテレビの大画面化を牽引した会社で、PC用のダイヤモンドトロンもマニアの間で根強いファンを持つ。他社がやらない機能と画質の追求という点で東芝と双璧。昨年のマニアックな無線ハードディスク別体型から一転してファミリアルなハードディスク&ブルーレイディスク一体型に生まれ変わり、テレビとのカジュアルな融合を進めた。ハードディスクの長時間録画や録画再生機能もよく考えられている。
10. 画像
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11.
画質 ★★★★☆
一体化の利点を活かしてそつなくまとめられている
ハードディスク録画は4モード。長時間でも画質の劣化は比較的抑えられている。最長(5.5倍)のAEだとやや被写体の輪郭が.荒れ動きボヤケが生じ顔の階調も不足するが、タイムシフトなら十分。BD画質は一体化でうまくまとめられ外部入力した場合と大差ない。バックライトがCCFL(冷陰極管)で輝度ムラが少ない。
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13.
機能性 ★★★★
幅広い年齢のユーザーを考慮、音質を工夫
音質は設定が豊富で、通常の音質調整の他に、ジャンル別(映画、音楽、標準)適応、おすすめ音声、声ハッキリがあり改善効果は高い。ダイヤトーンのノウハウを活かしステレオ音声をよりワイドな広がり感のある音場で再現するDIATONEサラウンド2.0サラウンドも搭載する。
14.
操作性 ★★★★☆
リモコンの煩雑さにもう一工夫ほしい
日立がコストダウンで止めたオートターン(リモコンで前後各30度画面を振る)を継続して搭載。動作音がギシギシ煩いが、本機は水平視野がやや物足りない印象で便利。リモコンはBD、HDD、TVが一つになっているため煩雑で使いづらい。BD録画再生リモコンが欲しかった。
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16.
デザイン★★★★☆
BDは前面トレイ式。カッコより使いやすさ優先
パネルの前面は流行に抗ってノングレア(艶消し)タイプ。BDはアクオスのようなスロットインでなく前面の支持部にトレイが開閉。BDは指紋で汚れると読み取りしにくいのでファミリー向きとして正解。
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コストパフォーマンス ★★★★★
BDレコーダーを別に買ったくらいの価値がある
録画テレビの弱点であったハードディスクから外部メディアへのダビング/ムーブを一挙に実現した製品。ブルーレイディスクレコーダーを別に買ったのと同じ価値がある。最安15万円台(4月現在)は超ハイコストパフォーマンス。
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テレビガイド:大橋 伸太郎
オーディオ・ビジュアルの専門誌「AV REVIEW」編集長を務めた後、日本初の定期刊行ホームシアター専門誌「ホームシアターファイル」を刊行。その後、評論家として独立。現在はオーディオビジュアルとホームシアターのオーソリティとして活躍中。講演や全国系新聞での執筆やテレビ出演なども多い。