レクサスNXとほぼ同じ大きさの高級SUV
北米ではインフィニティEXとして日本よりも早く2008年から販売が開始されていたスカイラインクロスオーバー。タイプPに標準装備されたアラウンドビューモニターは、俯瞰で自車位置を見られるため、バックで駐車する際に便利。またフロント/リアそれぞれ180度見渡せるカメラも装備し、駐車場から出る際の安全確認がしやすい
全長は同社のムラーノ(現行型)より190mm短いどころか、スカイラインセダン(旧型)よりも120mm短く、先日出たばかりのレクサスNXの4630mmとほぼ同じ4635mmです。
このコンパクトなボディにV型6気筒3.7Lエンジンと7速ATを搭載。FR(フロントにエンジンを搭載し、後輪を駆動させる)がベースで、GT-Rなどで定評のあったアテーサE-TSを搭載した4WDモデルも用意されました。
スカイラインの名を冠するだけのことはあり、FRらしいスポーティな走りを楽しめるのは他のセダンやクーペと同様。
加えて、SUVという背の高さを上手く活用できたのでしょう、サスペンションがよく動き、結果として乗り心地は3車種中最も良い車になったと思います。
セダンやクーペよりもヒップポイントが高いため、乗り込みやすいキャビン。オプションで本木目パネルも用意されるなど、高級感にこだわった内装が目指されました
さらにベースグレードでも電動パワーシートやHDDナビ、サイドビューカメラ、BOSEサウンドシステムを標準装備するなど、高級車志向がより強められたスカイライン、という見方もできます。
つまり、3台のスカイラインの中で最も乗り心地がよく装備が充実しているということです。SUVだからといって悪路走破性や荷物の積載性に重点を置くこともなく、ひたすら乗り続けたくなる快適性に力を注いだ。そのための動力性能であり、装備の充実なのでしょう。
これは「最速のスカイライン」たるGT-Rのベースになることを強いられてきた呪縛から解き放たれたからこそ出来た、新しいスカイライン像なのではないでしょうか。
まぁスカイラインという名称が懐かしく響く私みたいなおっさんよりも、むしろそんな昔話なんて知らない若い世代が憧れるようなブランドになるための、新たな一歩を踏み出したとも言えるでしょう。
おじさんとしても、若い世代に憧れられる車に乗るというのは、気持ちのよいものですよね。しかもセダンでもクーペでもないSUVスタイルだから「おじさんの懐古主義」にも見えないし。
しかも走行距離5万km未満の中古車が新車時の半額以下から狙えるのですから、これはおいしい。
レクサスがようやくこのサイズのSUVを投入しましたが、それより一足早くスポーティ&高級SUVとしての歩を進めたスカイライン。それが100万円台から選べるとあっては、スカイラインという名に愛着のある人でも、そうではない人も、一度乗ってみてはいかがでしょう。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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