南向き、角部屋に何処までこだわるか?
住戸を選ぶ際に直面するのが、どの向きを選ぶか。南向き、東向き、西向き。南東向きか南西向きか。中には全戸南向きといったマンションもありますが、L字配棟やコの字配棟、ロの字配棟で多彩な方位の間取りがあるケースがままあります。向きを選ぶ際に留意したいのが、バルコニー面側の周辺環境の状況。南向きでも前に建物が建っている場合などは日照時間が少ないケースもありますし、北向きでも開放感があって、人気のケースもあります。特に都心部では、開放感の無い南向きよりも、眺望の良い北向きの方が人気がある(市場性も高い)ケースも良くあります。
南東・南西向きと南向きは日照時間が南向きの方が、かなり長くなります。また、西向き住戸は、夏は日が奥まで差すので日除けの簾(すだれ)をバルコニーに置いてあるマンションを夏場よく見かけます。
住戸条件が大きく変わらなければ、価格設定は当然南向きが高く、次いで東・西向きとなりますが、共働きなどで日中に家にいる時間が短いなら、価格の安い向きの住戸を購入するのも良いと思います。また、角部屋住戸は通風・採光の面で暮しやすいのは確かですが、その分価格も高くなります。とりわけ大規模マンションは、戸数規模に対し希少性があるので価格も高くなりがちです。中住戸を選ぶのも良いと思います。
将来の暮らし方も考える モデルルームタイプは注目!
転勤などの諸事情以外で将来的な買い替えが必要になる要因が、家族数の増加や成長による広さの不足なので、向きと広さの優先順位を考えると広さをとった方が良いと思います。また、田の字プランの場合、バルコニーに対しワイドな横長リビングのプランと、縦長リビングでバルコニー面に居室とリビングを配するタイプとありますが、リビングを開放的に使いたい人が増えているので最近では横長リビングのほうが人気のようです。3LDKでの和室か洋室にするかも悩むところですが、布団を上げ下げする和室の方が、家族数の変化には対応しやすいと思います。
モデルルームの間取りは、要チェック。使い勝手の良いプランが選ばれているケースが多い
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