自動車保険

自動車保険、ロードサービス無料があるってホント?

バッテリー上がり、パンクによるスペアタイヤ交換、走行不能時のレッカー牽引など、車を運転していると、ときどき起こるとやっかいなトラブルがあります。そんなときに頼りになるのが自動車保険のロードサービスです。無料の範囲を把握しておくと、イザというときの出費を抑えられますよ。

執筆者:柳澤 美由紀

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事故レッカー移動で7万円請求

カフェで談笑する女性

「ロードサービスって使ったことある?」

イタリアンカフェで友達2人とランチをしていたときの話です。友人のA子さんがトイレに立ったタイミングで、B子さんは私に向かってこういいました。

B子さん「実はこの前、姉が自動車事故を起こして入院したの。車が動かなくなったので、警察が手配したレッカー業者を使ったら7万円も請求されたようなの。水増し請求されたのかな?」

ガイド「警察でレッカー車を手配すると、駆けつけるのは早いけど、基本料金が高くなるって聞いたことがあるよ。気になるなら、同業他社で見積もりをとってみたらどうかな? ところで、B子さんのお姉さんは任意自動車保険に入っていなかったの?」

B子さん「入っているよ」

ガイド「だったら、自動車保険のロードサービスを使えば無料だったかも……」

B子さん「あちゃ~、たしかに」

B子さんのお姉さんのように、自動車保険にロードサービスがセットされていることは知っていても、イザというときに使いこなせない人は少なくありません。更新のタイミングなどを利用して、あなたが使えるロードサービスには何があるか、確認をしておきましょう。
 

自動車保険のロードサービスって?

自動車保険で受けられるロードサービスはおおむね次の通りです。
  • 事故や故障により走行不能状態になったときのレッカー牽引
  • バッテリー上がり時のジャンピング
  • キー閉じ込み時の開錠
  • パンク時のスペアタイヤ交換
  • 落輪時の引き上げ
  • 燃料切れ時の給油サービス
  • 契約車両が走行不能で帰宅できない場合の宿泊帰宅費用 など

大手会員制ロードサービス会社のJAFが発表している「平成25年ロードサービス救援依頼内容(四輪/一般道)」(図表1)と照らし合わせてみても、おおむねカバーできるといってよいでしょう。
 
平成25年ロードサービス救援依頼内容(四輪/一般道)

 

でも、自動車保険のロードサービスは、保険会社などによって無料となる範囲が異なります(図表2)。
 
代表的な自動車保険のロードサービス

 


たとえば、レッカー牽引は15km以内を無料とする場合が一般的ですが、30km、50kmなど長めに設定しているものもあります。宿泊帰宅費用に関しては、自宅から50km以上離れた場所での事故に限るなどの条件を絞っているものもあれば、そのような制限をもたせていないものも。自動車保険の乗り換えを検討している場合は保険料や補償、事故対応だけでなく、ロードサービスに関しても比較しておくといいでしょう。
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